...愛子は縁側から静かにこっちを振り向いて平生(ふだん)と少しも変わらない態度で...
有島武郎 「或る女」
...『向側からお乘りなさい...
石川啄木 「鳥影」
...またその胸あての両側からは...
海野十三 「火星兵団」
...すなわち扉は外側から額縁(がくぶち)みたいな壁体によってぴしゃりと接し...
海野十三 「四次元漂流」
...その外小鼻(こばな)の両側から口辺へかけても太い皺があり...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...お庄は自分の部屋の縁側から...
徳田秋声 「足迹」
...どっちの側からでも解釈出来るのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...之に対して今度は体協側から満州側の誤解を指摘する番になって来て...
戸坂潤 「社会時評」
...反対側から同じような砂煙...
中里介山 「大菩薩峠」
...山門寺門の天台側からこの抗議があって見ると...
中里介山 「法然行伝」
...恐る恐る縁側からにじり込みます...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...常に光線は「私」の側からのみ投ぜられてゐる...
堀辰雄 「小説のことなど」
...扉は内側から機械仕掛で開かれるやうに...
堀辰雄 「窓」
...白衣の上に着ていた不思議な彫刻ある鎧の胸当の両側から雪のように白い腕を垂らしていた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「髪あかきダフウト」
...彼はこの原則をまた他の側から言ひ表はして...
三木清 「認識論」
...縁側から横っ飛びに飛び降りて行き...
三好十郎 「好日」
...道の両側から椿の花はぽた/\落ちて...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...鉄門の側から女中が出て来て門を開いた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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