...取分け御姫樣の御側からは御離れ申した事がないと云つてもよろしい位...
芥川龍之介 「地獄變」
...おほほほ、縁側から、縁側から...
泉鏡花 「婦系図」
...救援隊側からのサーチライトをあびながら...
海野十三 「怪星ガン」
...地球の反対側から軽気球に乗って...
海野十三 「火星兵団」
...それは口を大きくあいて舌を上あごにくっつけておいて舌の下面の両側から唾液を小さな二条の噴水のごとく噴出するという芸当であった...
寺田寅彦 「相撲」
...山の両側から掘って行くトンネルがだんだん互いに近づいて最後のつるはしの一撃でぽこりと相通ずるような日がいつ来るか全く見当がつかない...
寺田寅彦 「春六題」
...芳一は頭の両側から濃い温いものの滴って来るのを感じた...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...」縁側から声がした...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...縁側から外をすかし見た時には...
豊島与志雄 「土地に還る」
...直ぐ次には硝子のあちら側からバアといつて笑ひ興ずる...
中原中也 「一つの境涯」
...「代さん貴方(あなた)こそ気楽じゃありませんか」と云いながら梅子が縁側から帰って来た...
夏目漱石 「それから」
...あんな無法な人間をあつしは見た事もない――玄關側から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しばらく縁側から福松を見送っていたとは言いましたがね」「それは真実(ほんとう)だろうな」平次はいっこう気の乗った様子もなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女の側からの女の幸福の探求がもち出されて来るような社会の時代的な性格に変化が生じて...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...と七十あまりの老婆が側から云った...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...縁側から台所の方へまわって行った...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...左側から迫る徳川勢...
吉川英治 「新書太閤記」
...心して渡れよ」わしはもうお側から離れずにいたが...
吉川英治 「茶漬三略」
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