...其の姿よりして軽快に、躍力強健に、綸(いと)に狂ひ、波を打ち、一進一退、牽けども痿えず、縦(はな)てども弛まず、釣客をして、危懼(きく)しながらも、ぞくぞく狂喜せしむるものは只鱸のみにて、釣界中、川魚の王は、これを除きてまた他に求むべからず、今日品川沖に赤目魚(めなた)釣に往きし忘筌子(ぼうぜんし)、利根川(江戸川)に鯉釣に出でし江東子(こうとうし)に、獲物を見せて愕かし呉(く)るるも一興なり...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...夫婦とも壮健なのに不思議だ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...私としては一刻も早く樹明君が健康と幸福との持主となることを願はずにはゐられない...
種田山頭火 「其中日記」
...健はお母さんのいうことをきき...
壺井栄 「大根の葉」
...健ははじめてなので...
壺井栄 「大根の葉」
...父や祖父から頑健(がんけん)な体格を受け継いでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不健全な戯れにすぎないものだと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...柔弱なるものの享受できないところの健全と弾力と興奮性のもつ特権であるという...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...本年は残暑の後意外の冷気に加へて昨今の秋霖(しゅうりん)御健康如何やと懸念(けねん)に堪へず候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...その上健三の細君へは月々いくらかの手当が公けから下りた...
夏目漱石 「道草」
...健三の胸は重苦しくなった...
夏目漱石 「道草」
...その時計を健三に遣るとみんなの前で明言した...
夏目漱石 「道草」
...ワインガルトナー風に隠健であるが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...健一は上着を引っかける間ももどかしく小屋の外へ飛出しました...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...いぢらしくも健氣(けなげ)な姿――嫁のお信には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あまりに普通人の健康なものに比較したばからしさだ...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...記者は敢(あえ)て健全なる家庭の人のためにこの失敗記を書いておく...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...なお健在なるかを...
吉川英治 「私本太平記」
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