...停るかと思へば動き出す...
石川啄木 「天鵞絨」
...塔の頂上をしめている大実験室の扉の前に立ち停ると...
海野十三 「宇宙女囚第一号」
...退職を思い停るように薦めてくれたけれど...
海野十三 「深夜の市長」
...姓名不詳の密航者は流星号の中に停ることを許されず...
海野十三 「断層顔」
...檻がピタリと停ると...
海野十三 「流線間諜」
...「停車場でもないところへ汽車が停るのは...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...そのうちに後の列車が来て停る...
谷崎潤一郎 「細雪」
...』ヘーレーしかく宣んすれば、ヘープァイストス持ち來す不思議の神火、眞先(まつさき)に平野に燃えて、累々と伏せる屍(しかばね)、アキリュウス倒せしものを燒き盡す、平野はかくて皆乾き、輝く川の水停る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...列車が停るたび、片栗粉のやうにギシギシした雪を踏んで、ぶらぶら歩くのですか、皆毛皮裏(ツユウパア)の外套を着込んで、足にはラシャ地で製つた長靴をはいてゐます...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...私は何故歩くのだろう烏の命数だ烏のようにどこかで私は生れた停るところのない夜光って飛ぶ自分が光るのではない四囲の光線がわっと笑うのだ私の肺が歌う それだけなの……...
林芙美子 「新版 放浪記」
...囲地の一町ほど手前でピタリと停る...
久生十蘭 「魔都」
...祖父は立ち停ると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...轟音を立てて走つて来る電車が停る度に...
北條民雄 「道化芝居」
...チヨイと停めてくれ」馬車停る...
三好十郎 「おスミの持参金」
...○馬車が停る...
三好十郎 「おスミの持参金」
...キチゲばば!そめ ……(チョット立停るが...
三好十郎 「鈴が通る」
...老人のほうでも、彼が近づいて来るのを見ていたらしく、彼が立停ると、穏やかな声で呼びかけた...
山本周五郎 「橋の下」
...眼はいつもここで停ると心は休まる...
横光利一 「夜の靴」
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