...動き出したかと思へば停る...
石川啄木 「天鵞絨」
...塔の頂上をしめている大実験室の扉の前に立ち停ると...
海野十三 「宇宙女囚第一号」
...やがて例の大型のガス・タンクのようなものの上に停る...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...檻がピタリと停ると...
海野十三 「流線間諜」
...「汽車が停る前に...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...心の底に停るもの無しと見えしはあだなれや...
高山樗牛 「一葉女史の「たけくらべ」を讀みて」
...こんな所で停るなんて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...未亡人はさっき自動車の停る音を聞き付けて門前まで出迎えた時...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いずれにしても省線電車の停る所は禁物だと思ったので...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...立ち停ると首筋へ初夏の陽がほの/″\と射して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は何故歩くのだろう烏の命数だ烏のようにどこかで私は生れた停るところのない夜光って飛ぶ自分が光るのではない四囲の光線がわっと笑うのだ私の肺が歌う それだけなの……...
林芙美子 「新版 放浪記」
...バスが停るたび、地蟲が鳴きたててゐた...
林芙美子 「屋久島紀行」
...ほんとに君は攘夷一座へ入る気なのか」立ち停るとすくその男は言った...
正岡容 「寄席」
...二人の足音が来て停る...
三好十郎 「樹氷」
...……それが、かなり長いこと続いて、やがてユックリとなり、フッと停る...
三好十郎 「鈴が通る」
...牛車はちょっと動いたかと思うと、またすぐ停る...
横光利一 「夜の靴」
...彼女は立ち停ると襟を口で啣え引きよせてはまた歩いた...
横光利一 「旅愁」
...不圖立ち停ると、急に周圍がしんとして來る...
吉江喬松 「霧の旅」
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