...これがもしスパイの余得であったなら同志を欺くためにもこういう不当所得の看(み)え透(す)かされるような真似(まね)は決して做(し)なかったろう...
内田魯庵 「最後の大杉」
...それとも私が後になつて僞であるとわかつたところの多くのものを他の時には眞にして確實なるものと看做したといふことででもあらうか...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それよりも理論水準が逆行しているものと見做しているのだ...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...独特な意味での専門家と見做されている...
戸坂潤 「技術の哲学」
...反美濃部主義の黒幕の一人と見做される平沼男は...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...併し社会の歴史的分析を以て直ちに歴史の記述と見做すことは出来ないのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...之こそ現代に於ける自然弁証法の証明だと見做される...
戸坂潤 「辞典」
...国民がラジオを以て言論機関とも報道機関とも見做していないからで...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...世論が大衆の政治的見識の平均値(実は多数者の共通した限りの政治的見識)と見做される限りそうである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...之は一面に於てはフランスのブルジョア唯物論からの発展だと見做される点を有っている...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...」「無論の腹の中へ派遣せられたと見做すのです...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...それに做ったものである...
豊島与志雄 「化生のもの」
...如何に虚栄を演ずるかといふことの中に人格の価値があるかの如く思ひ做される...
中原中也 「生と歌」
...永遠性そのものと看做され時間性の完き克服であるかのやうに考へられた...
波多野精一 「時と永遠」
...プラトンにおいても人間は全智のものと無智のものとの間の中間者(metaxu)と看做された...
三木清 「認識論」
...逃亡と看做されてから...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...今日美術的な作と見做されるその時代の一切のものは...
柳宗悦 「工藝の道」
...実行され得ない所の無益な脅迫と看做され...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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