...最早(もはや)危險(きけん)を脱(だつ)したものと見做(みな)し得(え)られる...
今村明恒 「地震の話」
...自然主義を誨淫文学と見做し社会主義を売国論と敵視する今日...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...彼の筆誅に罹りし高慢なる宗教家と政事家は彼を虚无党(きょむとう)と称し無神論者と見做したり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...すなわちゾパルはヨブを以て大罪を犯せるものと見做(みな)し...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...幸徳君らは時の政府に謀叛人と見做されて殺された...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...この「本質的な外見」を何等かの外見と見る代りに何等かの本質自身と見做すならば...
戸坂潤 「技術の哲学」
...理性乃至悟性の観念的自発性による単なる構成だと見做すことに存する...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...時の陸相荒木大将と呼応して大いに名を挙げた農村主義者のファシストとも見做していい後藤農相が...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...自分を嘲ってるように思い做された...
豊島与志雄 「電車停留場」
...自分と同類とは看做さない...
豊島与志雄 「風景」
...危険思想家の巨魁(きょかい)と見做(みな)された道庵が...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は現政府の一大敵国と見做(みな)され...
中島敦 「光と風と夢」
...空間自存の概念が起るのはやはり発達した抽象を認めて実在と見做(みな)した結果にほかならぬ...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...往々無情なる物を有情と見做すことあり...
西周 「情智關係論」
...敵と見做して斬るぞ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...それをもつて精神科學の基礎と見做した...
三木清 「歴史哲學」
...名誉ある敗北を一種の勝利と見做(みな)す云々」スティブンソンの「宝島」やなんかを私たちは面白がらないのだが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...是非にお執做の儀を今から願い置き申す...
吉川英治 「剣難女難」
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