...2道徳とは偏に如何に行爲す可きかを教へるものとすれば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...偏に生の表現の活動に求める...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...偏に御蔭と忝次第に候...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...偏に天下の形勢と正造の命数とを比較して...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...呪とは口偏に兄という字ですが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...『ああ厚顏無恥にして偏に私利を願ふ者...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...偏に上長各位の懇篤なる御後援と御鞭撻の賜と存じ深く感謝いたす次第です...
久生十蘭 「魔都」
...是れ我輩が偏に我帝室の獨立を祈願する由縁なり...
福沢諭吉 「帝室論」
...唯(ただ)今日の文明主義に変化して開国一偏に国事を経営して呉(く)れゝば遺憾なしと思えども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「金偏に芳――かんばしいの芳が書いてありますが...
本庄陸男 「白い壁」
...この木は春盛んに花が咲くから木偏に春を書いてツバキと訓(よ)ませたものである...
牧野富太郎 「植物記」
...是れ偏に鴎外先生が「渋江抽斎」末章を引用する迄もなく...
正岡容 「下谷練塀小路」
...木偏になんやらむつかしい字が書いてある...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...木偏に章魚のたアの字や...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...自ら譲て偏に大方を修む...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...偏に目を漢医方の上にのみ注いだ論である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「水」の偏に「自」の字である...
森鴎外 「サフラン」
...視界に入っているのは偏にそれら輪郭の異常な高さのおかげだということが判ったのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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