...違反者の制裁にのみ偏する傾向があると思う...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...それにはかならず偏するところがあるのみならず...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...ことに彼の経験では有為な徹底的な人間は往々一方に偏する傾向があるというのである...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...たとえいくらか批評の見地が偏する恐れはあっても...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...分析に偏する傾向が強いことも...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...或は耳のそれに偏すると言われますが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...女子より言を立てて一方に偏するが故に不都合なるのみ...
福沢諭吉 「日本男子論」
...婉麗に偏する者は少女(おとめ)と言ひ金屏(きんびょう)と言へば則ち以て直ちに是(ぜ)とし...
正岡子規 「俳諧大要」
...写実に偏する者は古代の事物...
正岡子規 「俳諧大要」
...あるいは余の性簡単を好み天然を好むに偏するに因(よ)るか...
正岡子規 「病牀六尺」
...大景必ずしも悪からずといへども大景(少くとも家屋と樹木と道路位は完備せる)でありさへすれば画になる如く思へるは如何にしても君が大景に偏するを証すべきなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...人口が過度に工業に偏する結果として生ずる直接の諸影響...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...金銭の流通一方に偏す...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...腐敗物を食べたり暴食をするのは勿論の事ですけれども平生(へいぜい)小食をしていても食物が一方に偏すると胃が悪くなります...
村井弦斎 「食道楽」
...これは世医の補に偏するを排せむと欲して立言したものである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...個々の発行者としては縁故ある著者に偏するの嫌いあり...
柳田國男 「書物を愛する道」
...いずれに偏するのも...
吉川英治 「随筆 新平家」
...どこか一方へ偏すればそれきり他の方面を無価値に見てしまうほど...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
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