...兎角精神偏重の風ある東洋人は...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...昔の「日本主義」は破邪顯正の爲にやゝ偏狹に見られた嫌があつたので...
高橋龍雄 「芳賀先生と日本主義」
...いずれも偏執がありがちであるのみならず...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...九ある偏屈だと人から云われている男が...
寺田寅彦 「鑢屑」
...積極的に偏向を矯め得る正常な規範を夫は意味する...
戸坂潤 「思想としての文学」
...インテリを公平な不偏不党の中間的第三階級と考える最も原始的なインテリ階級説に帰着することになるだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...秩序や偏屈や倹約や無益な不自由などを重んずる精神...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何処か一方に偏しているのは其処から出でた結果であった...
豊島与志雄 「囚われ」
...ただ偏窟な哲学者の独断では困る」「わたくしは偏窟人です...
中里介山 「大菩薩峠」
...神秘的な晦渋に偏せず...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...少し偏屈(へんくつ)ですが正直者で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は偏執狂者のやうになつてしまつた...
萩原朔太郎 「宿命」
...明らかに看護婦に偏見をいだいているらしく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...人類の根深い偏見に打ち勝ち...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...すなわちこれ心情の偏重なるものにして...
福沢諭吉 「学者安心論」
...ツバキは春に盛んに花を開くのでそれで木偏(きへん)に春を書いてこれをツバキと訓(よ)ませたもので...
牧野富太郎 「植物記」
...右の偏袒(かたはだぬぎ)となり...
三木竹二 「いがみの権太」
...すべての哲學者は逍遙子がために偏りたりとせられざること能はざるは...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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