...長身偉躯にして白髪白髯慈眼人を射るブース大将の飾らざる雄弁を引き受けて短躯小身なる山室軍平氏が息をもつかせずに火花を散らした通訳振りは言語に絶したる美事さであったと覚えている...
中里介山 「生前身後の事」
...六尺豊かの偉躯に...
野村胡堂 「胡堂百話」
...純造よりも五寸がた丈の高い西岡はそのガツシリした偉躯を蹣跚とさせながら洞ろな声を張り挙げて切りに拙い歌をうたつた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...「これは汝の偉躯(いく)に似合うであろう」と...
吉川英治 「三国志」
...――魯達はもう例の憲兵服を纏(まと)った偉躯(いく)を場末町にあらわして...
吉川英治 「新・水滸伝」
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