...青史に多く比を見ざるの偉観也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...如何に多くの無益有害なる設備と組織とが大偉観を呈して存在するかが...
石川三四郎 「土民生活」
...その綜合的大計画は真に天下の偉観であった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...もはや完膚なしと見るといつせいに引き揚げてさらに他の作に群つて行く状は凄愴とも何とも形容を絶した偉観である...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...なかなかの偉観であった...
海野十三 「怪星ガン」
...一 層雲峡の偉観富士山に登って...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...その偉観には私も思わず驚嘆の声を発した...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...荘重にして且つ豪華なるは大隈伯なり伊藤侯は威儀を修めて未だ雋俗ならず大隈伯は偉観を求めて終に閑雅の風に乏し大隈伯に逢ふものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大鳥居からまつすぐに四、五町のあひだ幾百年をへた老木が天に逆らふ巨怪のごとく逞しい枝を撓め伸ばして風と揉合つてるさまはまことに壮観であり、偉観である...
中勘助 「府中のけやき」
...これはレコード界の一大偉観で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...明治の初年なら、いざ知らず、大正年間のロウソクは、偉観であった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...或いは白亜の多島海のような偉観を呈して浮游する...
牧逸馬 「運命のSOS」
...実に偉観なりと謂わねばならぬ...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...素晴らしい偉観を呈するのがあります...
夢野久作 「鼻の表現」
...それでも他の集りとは一種違った偉観となって...
横光利一 「旅愁」
...私達は何よりも撫順の旧市街にある大露天掘の偉観に驚いた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...漢水の一支流)の偉観が前に横たわっている...
吉川英治 「三国志」
...やがて千四百年前の中央アジアの偉観がわれわれの前に展開してくるであろう...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
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