...その偉観に感激せずにはいられないとしても...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...更に幾倍の偉観をきはめしなるべく...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...もはや完膚なしと見るといつせいに引き揚げてさらに他の作に群つて行く状は凄愴とも何とも形容を絶した偉観である...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...そしてなによりの偉観は室の中央に聳(そび)え立つ幅のせまい螺旋(らせん)階段であった...
海野十三 「階段」
...一 層雲峡の偉観富士山に登って...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...夜の空の偉観の前に瞑想して眠りを誘うことは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ここに葛飾北斎(かつしかほくさい)一立斎広重(いちりゅうさいひろしげ)の二大家現はれ独立せる山水画を完成し江戸平民絵画史に掉尾(とうび)の偉観を添へたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...事実はそうかも知れないがちょっと見るとナポレオンのようですこぶる偉観である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その偉観壮大を絶叫するの日が往々にある...
平野長蔵 「尾瀬沼の四季」
...蓋シ本年ハ不忍池ノ水ヲ乾カシタノデ池ノ中央部ノ方ガ浅クナツタ為メカ例年ハ池畔ニ僅ニ其形骸ヲ現ハスニ過ギザリシ此大莎草ガ池ノ真中ノ方マデ突進シテ蓮ノ中間ニ列ヲナシテ発生シテ居ルノハ実ニ偉観タルヲ失ハナイ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...実に偉観なりと謂わねばならぬ...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...羅馬(ローマ)の滅亡の名画も及ばぬ偉観...
夢野久作 「オンチ」
...それでも他の集りとは一種違った偉観となって...
横光利一 「旅愁」
...天下の偉観であったが...
吉川英治 「三国志」
...漢水の一支流)の偉観が前に横たわっている...
吉川英治 「三国志」
...名実ともに今や中央の府たる偉観と規模の大を具備してきた...
吉川英治 「三国志」
...天正十三年の日本の偉観であり...
吉川英治 「新書太閤記」
...やがて千四百年前の中央アジアの偉観がわれわれの前に展開してくるであろう...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
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