...もはや完膚なしと見るといつせいに引き揚げてさらに他の作に群つて行く状は凄愴とも何とも形容を絶した偉観である...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...なかなかの偉観であった...
海野十三 「怪星ガン」
...そしてなによりの偉観は室の中央に聳(そび)え立つ幅のせまい螺旋(らせん)階段であった...
海野十三 「階段」
...三宅坂の元参謀本部跡の分室の閲覧室の一つの偉観となっているのである...
中井正一 「国会図書館のこのごろ」
...これはレコード界の一大偉観で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...明治の初年なら、いざ知らず、大正年間のロウソクは、偉観であった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...或いは白亜の多島海のような偉観を呈して浮游する...
牧逸馬 「運命のSOS」
...羅馬(ローマ)の滅亡の名画も及ばぬ偉観...
夢野久作 「オンチ」
...形容を絶する偉観...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...形容を絶する偉観...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...人間が自然を改造し得た偉観を見ると肩身の広くなる心地がする...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...顧(かえり)みれば安土の城頭の巍然(ぎぜん)たる金碧(こんぺき)もまさに天下布武(ふぶ)そのままの偉観(いかん)ではあったが...
吉川英治 「黒田如水」
...なかなか偉観だな」対岸にある袁紹は...
吉川英治 「三国志」
...漢水の一支流)の偉観が前に横たわっている...
吉川英治 「三国志」
...名実ともに今や中央の府たる偉観と規模の大を具備してきた...
吉川英治 「三国志」
...また歩兵数十団など征下してくる時にもまさる偉観だった...
吉川英治 「三国志」
...大きな擬宝珠(ぎぼし)の太柱を建てた唐橋式の偉観(いかん)をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
...満山の落花の偉観には少しも関(かか)わりないようにである...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索