...青史に多く比を見ざるの偉観也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...更に幾倍の偉観をきはめしなるべく...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...如何に多くの無益有害なる設備と組織とが大偉観を呈して存在するかが...
石川三四郎 「土民生活」
...その綜合的大計画は真に天下の偉観であった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...まことに偉観(いかん)であった...
海野十三 「階段」
...その偉観には私も思わず驚嘆の声を発した...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...想像もしなかった偉観であった...
徳田秋声 「縮図」
...荘重にして且つ豪華なるは大隈伯なり伊藤侯は威儀を修めて未だ雋俗ならず大隈伯は偉観を求めて終に閑雅の風に乏し大隈伯に逢ふものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...時として下層の偉観をながめなかった者はない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...三宅坂の元参謀本部跡の分室の閲覧室の一つの偉観となっているのである...
中井正一 「国会図書館のこのごろ」
...事実はそうかも知れないがちょっと見るとナポレオンのようですこぶる偉観である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...明治の初年なら、いざ知らず、大正年間のロウソクは、偉観であった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...蓋シ本年ハ不忍池ノ水ヲ乾カシタノデ池ノ中央部ノ方ガ浅クナツタ為メカ例年ハ池畔ニ僅ニ其形骸ヲ現ハスニ過ギザリシ此大莎草ガ池ノ真中ノ方マデ突進シテ蓮ノ中間ニ列ヲナシテ発生シテ居ルノハ実ニ偉観タルヲ失ハナイ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それでも他の集りとは一種違った偉観となって...
横光利一 「旅愁」
...私達は何よりも撫順の旧市街にある大露天掘の偉観に驚いた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...まさに金城鉄壁の文字どおりな偉観であった...
吉川英治 「三国志」
...なかなか偉観だな」対岸にある袁紹は...
吉川英治 「三国志」
...大きな擬宝珠(ぎぼし)の太柱を建てた唐橋式の偉観(いかん)をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
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