...俺は此事を我が偉大なるドン・ホアンの名譽のために云つて置かなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...例の偉大な士官は三杯も飲んだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...もしこの偉大な禁酒主義者が...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...たぶんジョージ・ウォシントンは歴史上ジョージ三世とほとんど同じくらいの偉大な名声を残すだろう★...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...――かの偉大なる現代人ナポレオンも控えているし...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...偉大なる詩人は、たとい散文に翻訳されようとも、外国語の散文に翻訳されようとも、やはり偉大であるはずだし、また言葉は、それが表現してる魂の価値以外には他に価値をもってるものではないという、おかしな意見を彼はかつて発表したことがあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...おかげでもはや娼婦にやなれぬ!――奇妙な話! かくて世界は偉大なニュスの優しく聖なる御名(みな)に於て...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...今第一級の国宝になっている偉大な仏像が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...井上先生の我學界に於ける功績の偉大なることは...
西田幾多郎 「井上先生」
...古來多くの偉大なる哲學者たちが好んで取扱つた題目でありながら...
波多野精一 「時と永遠」
...読書の力もまた偉大なりと云ふべしである...
平田禿木 「趣味としての読書」
...やがて事実となつて再び白堊館の大椅子に収り終せたテオダル・ルーズベルトの偉大な人気を髣髴させるが如く...
牧野信一 「サクラの花びら」
...もとより化石学の素養もなき者が犀象その他偉大な遺骨をすべてかく呼ぶので(バルフォール『印度事彙』一巻九七八頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...けれどもすべての点において偉大な人...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...最も経験のある・最も偉大な・部下の大将たちの間にかちえたか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「人間は狂った状態においてでなければなんら偉大な業をなしとげることがない」と知っているのだが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...吾々は偉大なものを無益な労力によって破壊し...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ことに路の傍や辻境(つじざかい)などに偉大な履物を作って置いた動機には...
柳田国男 「山の人生」
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