...威風(いふう)あたりを払うというを豪傑(ごうけつ)の理想とし、人の近づき得ざるところを偉いと做(な)したから、偉がるものは、なるべく人を近づけぬ工夫をなし、あるいは傍若無人(ぼうじゃくぶじん)にして人を馬鹿にして独りで偉がった...
新渡戸稲造 「自警録」
...矢口はもうすぐ中学へ通ふのだから僕より偉がるのだ...
原民喜 「焔」
...――それに彼奴、厭に偉がるのね、ドストイエフスキーが何う云つてゐるとか、ボリー夫人を読んだことがあるかとか、恰で此方を文学少女かなんぞのやうに考へてゐるのさ、あんなことを云ふ人に限つてドストイフスキーなんて解つてゐるもんか...
牧野信一 「妄想患者」
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