...偃松――ここには高山植物が多い――越中側は...
石川欣一 「可愛い山」
...偃松の臥榻一度、偃松(はいまつ)のカウチに横たわったことのある人は、一生その快さを忘れぬであろう...
石川欣一 「可愛い山」
...真田紐で頭を縛って偃松の中や岩の上をガランガラン引ずって歩いたもんだから...
石川欣一 「山を思う」
...もうここに来ると偃松は小くなって...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...偃松の中は、数百千年の落葉つもりつもりて、厚さ三、四尺に達し、これを踏むに、あたかも弾機の如し...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...十日ばかりの後に偃師(えんし)という処まで往った...
田中貢太郎 「賭博の負債」
...亂れた藁の上を偃うて半ば枯れた葉の間に轉がつてぢり/\と日光に照りつけられて居るのは見るから暑さうであるが此の松蔭の草の中に積まれたのは極めて凉しい感じである...
長塚節 「白甜瓜」
...暖(あたゝ)かい日光(につくわう)は勘次(かんじ)の土間(どま)まで偃(は)つた...
長塚節 「土」
...偃松の団落を小楯にとり...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...動きのとれぬ偃松の悲しさ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...老偃松の問わず語りを...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...僅かながら偃松がある...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...左の耳の後から咽喉仏(のどぼとけ)の方へ偃月形(みかづきがた)に弧を描いて刎(は)ねあげられている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...私は偃月刀が自分の心臓の部分をよぎるように工夫してあることを知った...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...偃松の中を登つて行く...
吉江喬松 「山岳美觀」
...関羽は重さ何十斤という偃月刀(えんげつとう)を鍛(きた)えさせた...
吉川英治 「三国志」
...なんぞ死を急ぐ」虚空に鳴る偃月刀(えんげつとう)の一揮(き)...
吉川英治 「三国志」
...偃城に屯(たむろ)しており...
吉川英治 「三国志」
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