...偃松(はいまつ)と赤土と岩ばかりである...
石川欣一 「可愛い山」
...偃松(はいまつ)の枯枝をひろったか分らぬ内に...
石川欣一 「可愛い山」
...偃曝(ひなたぼこり)に其骨(そのほね)を延(のば)し横(よこた)へ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...「何とて胎(たい)より出でし時に気息(いき)絶えざりしや……しからば今は我れ偃(ふ)して安んじかつ眠らん」とありて...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...または偃松を握りなどし...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...穴のなかに敷いてある偃松(はいまつ)の枯葉の上に横になって岩の庇(ひさし)の間から前穂高(まえほたか)の頂や屏風岩(びょうぶいわ)のグラートとカールの大きな雪面とを眺めることが出来る...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...偃松(はいまつ)の間から...
中里介山 「大菩薩峠」
...偃松(はいまつ)を以てしようか...
中里介山 「大菩薩峠」
...四つに偃つて手探りに道を求める...
長塚節 「痍のあと」
...おつぎは四(よ)つ偃(ばひ)に成(な)つて芝(しば)に捉(つかま)りながら登(のぼ)つた...
長塚節 「土」
...更(さら)に其(その)焔(ほのほ)が薄闇(うすぐら)い家(いへ)の内(うち)から遁(のが)れようとして屋根裏(やねうら)を偃(は)うた...
長塚節 「土」
...偃松で眼近かに見ると...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...偃松と裏白ナナカマドが処々に団落をつくっているだけだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...目当ての偃松を物色すると...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...(ホ)灌木帶(かんぼくたい)(偃松帶(はひまつたい))...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...偃月刀をふりかざして生きまくつてゐるのみであつたが...
牧野信一 「浪曼的月評」
...偃松帶を出拔けたかと思ふと...
吉江喬松 「山岳美觀」
...偃城に屯(たむろ)しており...
吉川英治 「三国志」
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