...ぼつぼつ偃松が生長している...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...艸尚之風必偃...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...間もなく偃月形をなしているかなりの大残雪を蹈んで...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...偃武弭兵之功...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ことさらに作ッた偃蹇恣雎(えんけんしき)...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...そのほかに地を走る狐兎偃鼠(ことえんそ)の輩(やから)もいないはずはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...更(さら)に其(その)焔(ほのほ)が薄闇(うすぐら)い家(いへ)の内(うち)から遁(のが)れようとして屋根裏(やねうら)を偃(は)うた...
長塚節 「土」
...暖(あたゝ)かい日光(につくわう)は勘次(かんじ)の土間(どま)まで偃(は)つた...
長塚節 「土」
...偃松は千米そこそこから見られ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...偃松と裏白ナナカマドが処々に団落をつくっているだけだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...多少の偃松が生いついたもので...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...偃蹇(えんけん)として澗底(かんてい)に嘯(うそぶ)く松が枝(え)には舞い寄る路のとてもなければ...
夏目漱石 「薤露行」
...剃刀のような偃月刀の最初の一撃が紐のどの部分をよぎっても...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...(ホ)灌木帶(かんぼくたい)(偃松帶(はひまつたい))...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...この帶(たい)には偃松(はひまつ)のかはりに...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...青龍の偃月刀を大きく抱えて...
吉川英治 「三国志」
...旋風(つむじかぜ)のなかに徳の得物と関羽の打ち振る偃月刀(えんげつとう)とが閃々と光の襷(たすき)を交わしている...
吉川英治 「三国志」
...彼を夜討ちにしようではないか」偃城(えんじょう)を失った関平は...
吉川英治 「三国志」
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