...このゆえに自分はひとり天主閣にとどまらず松江の市内に散在する多くの神社と梵刹(ぼんさつ)とを愛するとともに(ことに月照寺における松平家の廟所(びょうしょ)と天倫寺の禅院とは最も自分の興味をひいたものであった)新たな建築物の増加をもけっして忌憚(きたん)しようとは思っていない...
芥川龍之介 「松江印象記」
...英倫(イングランド)の務めを終えて東へ帰る...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...ことに倫理というものに於ては支那に負うところがよほど多いのである...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...」福田氏は難解な経済学の書物でも読む時のやうな変な眼つきをして倫理学者の顔を見た...
薄田泣菫 「茶話」
...却ってここに各種の直観主義(審美的・倫理的・宗教的・等々)へ動機を与える隙を示していたわけで...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...人間の学としての倫理学を建設できる...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...文献学の溶液に存在という微粒子を落すと忽ちにして人間学=倫理学の結晶が見る見る発達する...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...決してこの非常時的日本の日本倫理学にはなれまい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...倫敦滞在中、牧野さんは、英国の地方自治制度を研究し、民主政治の根本は地方制度にあることを確信された...
中谷宇吉郎 「牧野伸顕伯の思い出」
...固(もと)より倫理的に暗いのです...
夏目漱石 「こころ」
...倫敦塔(ロンドンとう)は宿世(すくせ)の夢の焼点(しょうてん)のようだ...
夏目漱石 「倫敦塔」
...その人は倫敦(ロンドン)でも札つきの無頼漢(ぶらいかん)の一人だつたと云つてゐましたよ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...むしろ主知主義が倫理上の幸福説と結び附くのがつねであることを思想の歴史は示している...
三木清 「人生論ノート」
...彼の倫理は「心情の倫理」であるといわれるであろう...
三木清 「哲学入門」
...このやうに鴈治郎の精力絶倫に全く圧倒されてゐたのだ...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...今まで倫陀病院でロスコー氏に附添っていた代診の弓削医学士が...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...人倫もなお此のごとし...
横光利一 「旅愁」
...いよいよ人倫の道の大綱が掲げられるのである...
和辻哲郎 「孔子」
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