...自らの小世界に滿足して倨傲なるものは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...之が助長的動力として要する所の政治者は固より内隠忍外倨傲(きよがう)然(しか)も事に当りて甚だ小胆なる太郎内閣に非ず...
石川啄木 「渋民村より」
...頭の白くなつた如何にも看守らしい倨傲(きょごう)な顔付をした老看守が立つた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...倨傲、畢竟(ひっきょう)事を誤る...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...倨傲にして遂に世界の嫉視(しっし)を受け...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...妻の言葉のいかに倨傲(きょごう)を極めたものであったか! おそらくは...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...まったく陰惨な倨傲(きょごう)さというの外はなかったのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...私も実際あれには懲(こ)りたからネ――人間なぞがノコノコ出掛けて行ってはたして尊大倨傲(きょごう)な大使館の英人連中が私を太子に逢わせてくれるだろうかという懸念であった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...反対に悪魔的な倨傲(きょごう)へ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...我れは即ち保守主義なりと言太だ倨傲に似たりと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ゲルマン魂は国民的倨傲(きょごう)のうちにくるまっていながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...氏の態度が倨傲であったという事が原(もと)であって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...暴女王お銀様の尊大倨傲(そんだいきょごう)は快しとしない点もあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...人々は己を倨傲(きょごう)だ...
中島敦 「山月記」
...人々は己を倨傲だ...
中島敦 「山月記」
...彼女の倨傲(きょごう)は頭を持上げはじめた...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...のしのしと進んで行く阿賀妻はそれよりもなお倨傲(きょごう)であったと云える...
本庄陸男 「石狩川」
...拙者は鏡智流の独壇とする戒刀型の木太刀をもってお対手申さん」と倨傲(きょごう)に云い放った...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索