...しかし宇宙は銀座通りのように華やかではなく人々はようやくロケット「赤鬼号」からの報道が毎日あまり単調なのに倦きはじめた...
海野十三 「ある宇宙塵の秘密」
...英雄豪傑忍術使の講談本に倦きた頃...
田中英光 「さようなら」
...もうわたしに倦きはてた...
豊島与志雄 「好人物」
...倦きたら倦きたでいい...
豊島与志雄 「好人物」
...彼女のほうで情夫に倦きはてた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この頃はそれにも倦きてか...
豊島与志雄 「白い朝」
...もうこんな生活にも倦き倦きしたよ...
豊島与志雄 「秦の出発」
...概念が明白となればそれの所産は観念でした観念の恋愛とは焼砂ですか紙で包んで棄てませう馬鹿な美人人間に倦きがなかつたら彼岸の見えない川があつたら反省は咏嘆を生むばかりです自分と過去とを忘れて他人と描ける自分との恋をみつめて進むんだ上手者なのに何故結果が下手者になるのでせう女よそれを追求して呉れ...
中原中也 「(概念が明白となれば)」
...あなたに倦きが来るなんて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...もうアラスカもほと/\倦きた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...麻雀てものもサテ倦きないものである...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...全くもう村の仕事部屋には少々倦きてゐるんだから……」私は彼等に話しかけてゐたが...
牧野信一 「熱い風」
...すこし倦きる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それで通用ししかも其に倦きた当時のフランスの大変動の歴史的本質...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...海はもう見倦きてしまったので...
横光利一 「欧洲紀行」
...もう知りぬいて倦き倦きしている日本の船のことなど考えている暇はなかった...
横光利一 「旅愁」
...それが三千年も続いて来てまだ倦きようともしないのだ...
横光利一 「旅愁」
...わたしは倦きました...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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