...)編物に倦きたといふ態(ふう)で...
石川啄木 「札幌」
...この書をわが老母と妻に早春の一日読書にも倦きたので...
薄田泣菫 「独楽園」
...英雄豪傑忍術使の講談本に倦きた頃...
田中英光 「さようなら」
...もう東京にも倦きたから帰って来たと答えました...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...そして長く倦きずに柴田巳之助は眺めました...
豊島与志雄 「古木」
...もう倦き倦きして...
豊島与志雄 「自由人」
...この頃はそれにも倦きてか...
豊島与志雄 「白い朝」
...倦きずにじっとしている...
豊島与志雄 「猫先生の弁」
...飛行機やお化も倦きられていた...
豊島与志雄 「白血球」
...倦きるくらい見ていらっしゃるじゃありませんか...
豊島与志雄 「復讐」
...やがて倦きてくると...
豊島与志雄 「水甕」
...もう話には倦きてしまつた! あなた方はどうお考へかしらんが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ま、そんなところを、毎日メニュウを変えて註文しているうちに、何(ど)うも、十日以上にもなると、倦きちまって、カレーうどんに生卵を落して呉れと註文したり、おかめと、きつねの合併したのを造って呉れと、言ったりし始めた...
古川緑波 「うどんのお化け」
...――売薬嗜眠剤の悪夢に倦きたので旬日の禁を犯して洋酒を摂る...
牧野信一 「五月のはじめ」
...聞き倦きましたね...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...私がイタリア旅行を終へそしてシラーが哲学的思弁に倦き始めた時代であつたといふことは...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...(b)この大空の姿に我らなれ倦きたれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼等が倦きもせずにやつていた唯一のことであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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