...さらに倦(う)む気色(けしき)も示さなかった...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...平和は倦怠(けんたい)を伴うとすれば...
芥川龍之介 「河童」
...かなりひだるげな物倦さがこもつてゐるから...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...同じものの繰り返しが少しの倦怠(けんたい)を感ぜしめないのみならず...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...恁(こ)うなれば見えも外聞もありゃしない」お島はそう言って倦(う)み憊(くたび)れた男を引立てた...
徳田秋声 「あらくれ」
...もう君に倦きた、と言っても嘘になる...
豊島与志雄 「朝やけ」
...昼夜眠らずして倦(う)むことなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...身体(からだ)が倦怠(だる)くてぐたぐたになりました...
夏目漱石 「こころ」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...麻雀てものもサテ倦きないものである...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...全くもう村の仕事部屋には少々倦きてゐるんだから……」私は彼等に話しかけてゐたが...
牧野信一 「熱い風」
...結婚者が或る期間の後に大概倦怠を感じるといふことだが...
牧野信一 「昔の歌留多」
...かうして孜々として倦まない息子を前に置いて...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...歓楽の音ずれを待ちあぐねて居る様な緊張と物倦い倦怠とが混乱したなまめかしさが如何にも若々しい弾力の有る皮膚を流れて...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...忘失してしまったようにからだ全体に重々しい倦(だ)るい悲哀をかんじた...
室生犀星 「みずうみ」
...都会生活の倦怠(けんたい)...
山本周五郎 「山彦乙女」
...長陣に倦(う)むまいとして...
吉川英治 「新書太閤記」
...初め不氣味な男だと思つた案内人は行く/\種々の樹木の名を倦みもせずに教へて呉れた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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