...わしは浮世の歓楽に倦みはてゝ...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...通路も碌に無い場所を疲れず倦まず大股に急ぐとなると...
石川欣一 「山を思う」
...馬に騎(の)り倦(あ)いたル氏は...
薄田泣菫 「茶話」
...鳥も囀(さえず)りに倦(あ)き...
竹久夢二 「少年・春」
...倦怠(けんたい)...
太宰治 「愛と美について」
......
陀田勘助 「ある日」
...飯を食って眠るという単調なる生活につくづく倦(あ)き果てて了(しま)った...
田山花袋 「蒲団」
...もうこんな生活にも倦き倦きしたよ...
豊島与志雄 「秦の出発」
...」此(かく)の如く歌麿の錦絵に現れたる光沢なき弱き色調はゴンクウルの賞讃措(お)く能はざる所にして彼は篇中到(いた)る処(ところ)語を変へ辞を重ねてその説明に倦(う)まざりき...
永井荷風 「江戸芸術論」
...芸術とは云つてみれば人類の倦怠を医する役を持つてゐるといへばいへる...
中原中也 「芸術論覚え書」
...私は私の人生に倦怠(けんたい)を感じはじめた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...色々話してたので倦きないで宇都宮着...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これでも眠れぬ倦怠な夜中を独りで過すよりも増なやうな気がした...
牧野信一 「白明」
...待ち倦(あぐ)んで戸外へ出た...
松本泰 「日蔭の街」
...しかし茶山は既に山陽に倦んでゐて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...倦めば眠らむことを思ふが如き實感なきこと能はずといへども...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...最も美妙に動き續けて茫々たる空の倦怠を破つてゐた妻の形が...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...人心をして倦まざらしめんことを要す」と...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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