...さらに倦(う)む気色(けしき)も示さなかった...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...光緒己丑三月英倫役満東帰由法国之馬賽口登舟遇日本井上甫水兄亦自欧洲東帰者倚篷筆談不倦頗慰客懐甫水兄於書無敢不読既通泰西文字又通朱陸之学洵東方之博雅也将別矣率成一律以贈其帰時五月十八日舟過安南海書此...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...汝(なんじ)らの反覆語に倦(あ)きたとの意である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...何時(いつ)の間にか倦(あ)いて来たので引っかえしていると...
田中貢太郎 「赤い花」
...防げる獅子が倦み疲れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...何時も同じような記事ばかりで少し倦(あ)き倦きしますね...
豊島与志雄 「囚われ」
...一生同じことを繰返してよく倦きないものだと...
豊島与志雄 「待つ者」
...倦(う)むことを知らぬ猟奇癖(りょうきへき)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...倦き倦きしちまう...
古川緑波 「富士屋ホテル」
...倦きて了つたと見えて...
牧野信一 「池のまはり」
...倦(あ)きて直ちにふり捨てて次の女を我が物とし...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...私がイタリア旅行を終へそしてシラーが哲学的思弁に倦き始めた時代であつたといふことは...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...勝見一家の倦怠とやりツぱなしは...
三島霜川 「昔の女」
...我已倦兮僕其※...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...絶(たえ)て倦(う)む色がなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...兵気の倦(う)むほど...
吉川英治 「上杉謙信」
...そして終日でも倦まない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...初め不氣味な男だと思つた案内人は行く/\種々の樹木の名を倦みもせずに教へて呉れた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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