...私(わたくし)の頭(あたま)の中(うち)には云(い)ひやうのない疲勞(ひらう)と倦怠(けんたい)とが...
芥川龍之介 「蜜柑」
...あまり過重な労働の次には必ず疲労と倦怠が来る...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...從順と謙遜と虚僞とのみにかれは倦んでゐた...
田山花袋 「道綱の母」
...己があらけない貌(かお)だちに故意(わざ)と人を軽ろしめ世に倦(う)みはてた色を装おうとしていたものとみえて...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...何者の驕慢ぞ――この深夜一切倦怠の時薄明のわだつみの泡のやうに数夥しい侏儒のやからおのがじゝ濃藍色の影に拠り乱舞して湧き出でゝ竜眼肉の核(たね)めいたつぶら眼(まなこ)をむき出だし...
富永太郎 「深夜の道士」
...昼間の倦い明るみの中に居ると...
豊島与志雄 「春の幻」
...倦(う)んじて薫(くん)ずる香裏(こうり)に君の霊か相思の煙のたなびきおお我...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...もしパリっ子がここで道に迷ったとしたら、目にするのは高級下宿屋か学校、悲惨さか倦怠感、老人が死にかけているか、あるいは陽気な若者が仕方なく働いているか、そんな光景だけだろう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...無窮の倦怠(アンニュイ)...
久生十蘭 「地底獣国」
...ま、そんなところを、毎日メニュウを変えて註文しているうちに、何(ど)うも、十日以上にもなると、倦きちまって、カレーうどんに生卵を落して呉れと註文したり、おかめと、きつねの合併したのを造って呉れと、言ったりし始めた...
古川緑波 「うどんのお化け」
...倦き倦きしちまう...
古川緑波 「富士屋ホテル」
...芝居はもう倦き/\した...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一向聞き倦(あ)きもせずに...
堀辰雄 「雉子日記」
...かうして讀むと割合に倦きずに讀める...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...瓶沙王諸妓女と山に入りて遊び倦(う)んで樹下に眠る...
南方熊楠 「十二支考」
...すくなくとも三万からの兵が長陣に倦(う)みながら...
吉川英治 「私本太平記」
...新聞にも倦(う)むころ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...人心をして倦まざらしめんことを要す」と...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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