...例えば買うとか売るとか借とか貸とか値切るとかいう字には...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...値切ることが恥しくなる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...甲は小作人同盟で小作料を値切ることのみやり...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...十五万円ぐらいに値切るかと思いの外...
海野十三 「少年探偵長」
...春木夫人は未練たらしく値切るようなことをしないで...
江戸川乱歩 「影男」
...だから客の方では「言い値で買うのは馬鹿らしい」という考えを持ち値切るという事が買物常識の一つとなったのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...掛け値があると見るから値切る...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...値切るお客には廉く売るというような誠に不合理なことを平気でやり...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...値切るお客に安く売るというような不合理なことをする店は...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...自分は、実は、ひとりでは、電車に乗ると車掌がおそろしく、歌舞伎座へはいりたくても、あの正面玄関の緋(ひ)の絨緞(じゅうたん)が敷かれてある階段の両側に並んで立っている案内嬢たちがおそろしく、レストランへはいると、自分の背後にひっそり立って、皿のあくのを待っている給仕のボーイがおそろしく、殊にも勘定を払う時、ああ、ぎごちない自分の手つき、自分は買い物をしてお金を手渡す時には、吝嗇(りんしょく)ゆえでなく、あまりの緊張、あまりの恥ずかしさ、あまりの不安、恐怖に、くらくら目まいして、世界が真暗になり、ほとんど半狂乱の気持になってしまって、値切るどころか、お釣を受け取るのを忘れるばかりでなく、買った品物を持ち帰るのを忘れた事さえ、しばしばあったほどなので、とても、ひとりで東京のまちを歩けず、それで仕方なく、一日一ぱい家の中で、ごろごろしていたという内情もあったのでした...
太宰治 「人間失格」
...値切る上にも賃銭を値切り倒して...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...勘定を払う客か、値切る客か、只呑みの客か、下足を見ただけで見当は付くだろう」平次は妙なことを聞きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...品物でも値切るように...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...どんな物でも値切るのを恥ぢる習癖を持つて居た...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...およそ値切ることくらいわたしのきらいなことはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まったくぎんは値切ることにかけては名人だった...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...非道(ひど)い奴になると吾輩を乞食扱いにして値切る奴が居る...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...値切るものがあると...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう?蜑