...そして相手の農夫(ひやくしやう)が値上げの張本人であるかのやうに凝(じつ)とその顔を見つめた...
薄田泣菫 「茶話」
...全くこれは私たち自身が値上げをしたようなものであったのです...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...財産相続税の値上げなどはわが国体に反するという話である...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...これからは五十コペエケンに値上げをします...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...おまけに役人というお方は近ごろの賃金値上げ騒動でよくわかるように...
永井隆 「この子を残して」
...一人の手當てを百文に値上げする...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...値上げのことは「追って」と云ふ挨拶...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...月給値上げその他...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...月給値上げを迫って来た...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二円八十銭に値上げしたのでアガリは一回三千八百円程度になるさうだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...どうもカラスは数が少なくて八銭では手間に合はぬ故二銭の値上げをして貰ひたいといふ問題を起してゐるのは三ちやんだつた...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...月給の値上げを申し出るか...
牧野信一 「山彦の街」
...いわく、多年等閑に付し来たれる神社を、一朝厳命の下に、それ神職を置け、基本金を積めと、短兵急に迫られし結果、氏子周章(しゅうしょう)、百方工夫して基本金を積み存立を得たるも、また値上げ、また値上げとなり底止(ていし)するところを知らず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...月謝の値上げはどうだろう...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...去年の煙草値上げ前後から紙質が急に悪くなった...
宮本百合子 「打あけ話」
...運賃値上げをして...
宮本百合子 「現実の必要」
...極めて当然な賃銀値上げ...
宮本百合子 「刻々」
...既定の賃銀の幾割の値上げという類のものではなくて...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
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