...そんなものは仕えるに何ら値しない主なのだということ...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...併しこれは恐らく私に劣らぬ机上山嶽家(当時は二人ともこの名にも値しない)であった秋江の空想談か...
宇野浩二 「それからそれ」
...――伯爵の違法行為がそんな大仰な一種の告発に値しないことをいったのではなく――民衆にむすびついた伯爵の勢力から見て...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...『聖人に夢なし』『聖人には悔がないから』自分が与へられるに値しないことを自覚することによつて行乞がほんたうになります...
種田山頭火 「行乞記」
...私はその友情に値しない友人だ...
種田山頭火 「其中日記」
...論証に於ける偏狭は力を罩めて非難されるには値しないものとして現われるであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...『神ちゃま』と祈った哀れな女の子の一滴の涙にすら値しないからだ! なぜ値しないかといえば...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...我々が生きているこの科学時代に値しないことを述べるに留めよう...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...「こんな小説はわざわざ時間をかけて読むには値しない...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...実に徳に親しむのにはなはだ値しないやからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...考慮にすら値しない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そしてそういう老人の子供は養育に値しないとしております...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それらの駄作が自分の光輝ある名にどれほど値しないかということを悟らなかったのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これを得ようと指一本伸ばすにも値しないものだ」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...心中はそれに値しないにしても表面だけは崩しなさるな...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...嘲笑以外の何物にも値しない...
柳田国男 「木綿以前の事」
...古本一册にも値しない...
吉川英治 「折々の記」
...この租税はかかる非難には値しないであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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