...借り物の派手なオーバを脱いで...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...借り物の漢字から造り出して...
大隈重信 「文明史の教訓」
...すなわち借り物でもなく造りものでもないのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...ぼくは借り物競争に出て...
田中英光 「オリンポスの果実」
...これもわれ/\が借り物のために損をしている一つの例である...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...借り物の浴衣を湯上りの肌へ引っ掛けて戻った...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...死んだ借り物の知識のこせこせとした羅列に優る事どれだけだか分らない...
寺田寅彦 「雑感」
...見ているうちに私はこの雑多な品物のほとんど大部分が皆貰いものや借り物である事に気が付いた...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...借り物でない・己の目でハッキリ視る者は...
中島敦 「環礁」
...すべてが借り物になって魂の宿る余地がなくなるばかりです...
夏目漱石 「道楽と職業」
...汝借り物よ!』だ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...借り物は堪えられぬのだ...
牧野信一 「水車小屋の日誌」
...借り物の衣裳(いしょう)の身に合わぬのも恥じずに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼の器量と見えるものもどこからかの借り物であって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そういう借り物の飾りがしょっちゅうわたしにつきまとっていることはたしかである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
...借り物らしい足駄でまたそこで躓いた...
横光利一 「夜の靴」
...おぬしを借り物にして飲みに出たことを...
吉川英治 「新書太閤記」
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