...私は大食をして胃病に相成り候ふと広告するが如しとも見るならん...
石川啄木 「閑天地」
...吾等国民の大慶この上の事や候ふべき...
石川啄木 「渋民村より」
...其名独逸(ドイツ)建国の歴史を統(す)ぶる巨人ビスマルクの如きに候ふ可(べ)く...
石川啄木 「渋民村より」
...「かやうに候ふ者は...
大町桂月 「夜の高尾山」
...侍共『おん冑逆様に候ふ』と申せば...
太宰治 「右大臣実朝」
...仲章苦しうも候ふまじとて...
太宰治 「右大臣実朝」
...少時(しばし)余が風采(みなり)を打眺め候ふが...
永井荷風 「夜あるき」
...高力士候ふやとも目を上げて云ひ出でぬべき薔薇の花かな高力士は玄宗皇帝の取巻き...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...身の慄へを如何ともとどめ難くおぼえ候ふ)軍兵衛ほどな武者でもこういっているのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...催し候ふべし」と子息忠之(ただゆき)への遺言状のうちにも言い忘れていなかった...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...沙汰下さる可候ふ...
吉川英治 「私本太平記」
...人みな知つて候ふ……さるに...
吉川英治 「私本太平記」
...水が欲しう候ふ……水を給(た)び候へ」と...
吉川英治 「私本太平記」
...日ごろ上戸(じやうご)にて候ふ……酒飲み候はん……おん僧も飲み候へ」と...
吉川英治 「私本太平記」
...(――柴田に息つがせては、手間どるべきかと存じ、日本の治、この時に候ふ条、兵をも討死させ候ふても、筑前守の不覚にては有まじと存じ、ふっと思い切、二十四日寅の下刻、本城へ取掛り、午(うま)の刻乗入れ、悉(ことごと)く首を刎(は)ね候事)これは北ノ庄陥落の状を書かせているのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...――日本の治この時に候ふ――という文言を吐いたとき...
吉川英治 「新書太閤記」
...よくよく御量見専用に候ふ...
吉川英治 「新書太閤記」
...一々輝元へ相達せらるべく候ふ事...
吉川英治 「新書太閤記」
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