...ああとても倖せな手ざわり何でも買える触感うす皮まんじゅうも買える大きな飴玉が四ツね灰で磨いてぴかぴか光らせて歴史のあかを落してじいっと私は掌に置いて眺めるまるで金貨のようだぴかぴか光る二銭銅貨文ちんにしてみたり裸のへその上にのせてみたり仲良く遊んでくれる二銭銅貨よ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...いゝ男を選んで倖せになつてくれるといゝと念じる...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...お身と我らの倖せをことほぐためにも宜(よ)かった...
室生犀星 「津の国人」
...人間は安心さえ出来れば倖せじゃないの...
横光利一 「旅愁」
...もう倖せも倖せではなくなったでしょう...
横光利一 「旅愁」
...こんな倖せな私にくらべて」「誰が...
吉川英治 「下頭橋由来」
...彼にとって倖せといえよう...
吉川英治 「私本太平記」
...知らぬことにしておいていただければ倖せだ...
吉川英治 「私本太平記」
...世に長くお倖せにと」紀ノ小冠者が...
吉川英治 「私本太平記」
...自分ほど不倖せな生れつきはないとか――何でも人間は皆...
吉川英治 「新書太閤記」
...こうなるからには私だって」「倖せだよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...おれが倖せ?」「見よ...
吉川英治 「親鸞」
...ひとしく倖せにしてやろうというほかに...
吉川英治 「親鸞」
...やがての一ノ谷合戦における従来の“熊谷と敦盛”という古びた一史話にいくらかの新味と肉づけが出来れば倖せだとおもっている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...弟共に、彼がまだ、素姓を名乗っていないのは、倖せだった...
吉川英治 「平の将門」
...そちは何処まで倖せな者であろう...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...倖せだと云うけれど...
吉川英治 「松のや露八」
...どうしたらお倖せになって行かれるかという事じゃないか...
吉川英治 「源頼朝」
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