...いゝ男を選んで倖せになつてくれるといゝと念じる...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...彼女ははじめてこれで安心といふふうに倖せ好く微笑んだ...
室生犀星 「神のない子」
...T「いっそ天狗様に喰われて死んだ方が倖せです」と言う...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...堅気で暮した方が倖せだ」「石松...
山中貞雄 「森の石松」
...こんな倖せな私にくらべて」「誰が...
吉川英治 「下頭橋由来」
...戦場に死ぬはこの上もない身の倖せ...
吉川英治 「三国志」
...だが、とどろな波音の夜こそ、倖せだった...
吉川英治 「私本太平記」
...倖せにしてやることもできないでは...
吉川英治 「私本太平記」
...これが貴人の白日夢(はくじつむ)でなければまあ倖せだが」その上にも...
吉川英治 「私本太平記」
...身の倖せであったよ」と言い...
吉川英治 「私本太平記」
...心からお祝い申す」と、杯を向けて、「寧子どのも倖せ、木下も倖せ者よ...
吉川英治 「新書太閤記」
...それももっけの倖せ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...朱貴の無礼が、かえって倖せ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...やがての一ノ谷合戦における従来の“熊谷と敦盛”という古びた一史話にいくらかの新味と肉づけが出来れば倖せだとおもっている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...倖せなものだが」叔父の良正が...
吉川英治 「平の将門」
...「わたくしは倖せです...
吉川英治 「平の将門」
...京の町々を歩いたような生活の味をも過去には知っていた事が――今はかえって倖せに思われるのであった...
吉川英治 「源頼朝」
...倖せではあるまいが」「そう聞けば聞くほど...
吉川英治 「宮本武蔵」
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