...蹴倒されたと思うと...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...木は蘆(あし)が風に靡くやうに雉(な)ぎ倒され...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その上客に倒されることもあり...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...お婆さんの儼然たる態度に壓倒されて...
太宰治 「お伽草紙」
...……・藪かげ椿いちりんの赤さ・いつも貧乏でふきのとうやたらに出てくる引越して来て木蓮咲いた・ゆらぐ枝の芽ぶかうとして・水音の山ざくら散るばかり出征兵士の家・日の丸がへんぽんと咲いてゐるもの松並木よ伐り倒されて松並木は子供らを遊ばせて改作花ぐもりの...
種田山頭火 「其中日記」
...田代公吉を縄張問題から同業の暴漢になぐらせ負傷させ卒倒させておいてそこへ前のダンサーを通りかからせ...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...この現象は現代の東京にもまだあるかもしれないがたぶんは他の二十世紀文化の物音に圧倒されているためにだれも注意しなくなったのであろうと思う...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...却つて人口稠密な日本側からの移住者によつて壓倒されてゐた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...恐ろしくはあるがすっかり圧倒されてる精霊なのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自己嫌悪の情に圧倒された...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...突き倒されたっ」二三人が...
直木三十五 「南国太平記」
...二撃で完全に打ち倒されてしまったのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...少々元金を倒されても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いまにも吹き倒されるかと思うばかりに...
久生十蘭 「キャラコさん」
...署へ帰ってからこの素晴らしいユウモアを何ういう冗句(ジョーク)にして同僚達を笑倒させてやろうかという...
牧逸馬 「双面獣」
...逍遙子をばまことに何人もえ倒さゞるべし...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...一たびこれに打ち倒されたら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かりにあっても全員一致への本能的欲求によって圧倒されるのだが...
矢部貞治 「政治学入門」
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