...仕事中に倏忽と休憩するのはよくない...
...彼女は倏忽に話を変えてしまった...
...事故は倏忽な瞬間に起こることがある...
...倏忽と時間がたつのを忘れていた...
...倏忽に仕事をサボっているとクビになってしまう...
...倏忽(たちまち)にして巨星(きよせい)天(てん)に在(あ)り...
泉鏡花 「芥川龍之介氏を弔ふ」
...あたかも彗星の如く不思議の光芒(こうぼう)を残しつつ倏忽(しゅっこつ)として去ってしまった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...夜半の時に倏忽に来つ...
高木敏雄 「比較神話学」
...たちまち降ってはたちまち晴れるというような倏忽(しゅっこつ)の感じなどが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...倏忽(たちまち)の中にむら/\と湧(わ)き起(た)った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...其の豹變の倏忽なるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...民党の推挽に依て衆議院議長の椅子を得たりき然るに彼れは倏忽手を翻へして復た改進党を攻撃し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...然りと雖雲は風に從ひて變化倏忽來るに當りては...
長塚節 「草津行」
...倏忽(しゅっこつ)とわれを去る熱気が...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...倏忽(しゆつこつ)とわれを去る熱氣が...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...焼酎で赤くなった顔に倏忽(しゅっこつ)として満足げな微笑を浮かべ...
火野葦平 「糞尿譚」
...「モシ罷めになッたら……」ト取外(とりはず)して言いかけて倏忽(たちまち)ハッと心附き...
二葉亭四迷 「浮雲」
...倏忽(たちまち)勃然(むっく)と跳起(はねお)きて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...パリス 青い入江を行き過ぐる倏忽(しゅっこつ)の白帆のかげに美を覚り……...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...専攻斯学願樹功、微躯聊期報国忠、人間万事不如意、一身長在轗軻中、泰西頼見義侠人、憐我衷情傾意待、故国難去幾踟、決然欲遠航西海、一夜風急雨※※、義人溘焉逝不還、倏忽長隔幽明路、天外伝訃涙潸潸、生前不逢音容絶、胸中欝勃向誰説、天地茫茫知己無、今対遺影感転切明治廿四年十月遂に上の図篇が第十一集に達し、これを発行した時、私の郷里土佐国佐川町に残してあった我が家(酒造家)の始末をつけねばならぬ事が起ったので、仕方なく右の出版事業をそのまま擲って置て、匆々東京を出発する用意をし、間も無く再び東京へ出て来るから、今度出て来たが最後、大いに矢田部に対抗して奮闘すべく意気込んで国へ帰った...
牧野富太郎 「植物記」
...狭い露路は倏忽(たちまち)黒山のようになった...
松本泰 「日蔭の街」
...倏忽(たちまち)戸外(そと)に凄じい騒ぎが起った...
松本泰 「緑衣の女」
...倏忽(しゅっこつ)自ずから盤(わだかま)る...
南方熊楠 「十二支考」
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