...一俵あれば此の男が俺にねだつた小麦の百倍にも当るだらう...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...鉱毒の量はほとんど二倍である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...味(あぢは)ひ他(た)に比すれば十倍(ばい)也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...安倍党首が唯々諾々として引き下ったということも...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...すぐに人一倍の熱情で論じ出すのを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...都合次第ではこの倍数を収容する設備は充分に整っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...人一倍の仕事で済んだものが二倍三倍乃至(ないし)四倍とだんだん速力を早めておいつかなければならないから...
夏目漱石 「道楽と職業」
...従って支持する物質の数はしばしば5の倍数であり...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...更に一倍の雄大さで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...血を浴びると一倍凄くなりますね」「なるほどなア...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その顔は約一倍半も膨脹し...
原民喜 「夏の花」
...斯うなるからは可愛さあまつて憎さが百倍――」などゝ唸つて眼玉をむき出すのだが...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...しかし年出生数は全期間を通じて――この間に人口は二倍以上に増加しているのに――大差はない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一倍半と言うとこずら...
三好十郎 「おりき」
...人の二倍もあるかのように全体が畸形(きけい)に大きく膨(ふく)れているのだ...
吉川英治 「大谷刑部」
...何倍もの人口が一時に入ったので...
吉川英治 「新書太閤記」
...それゆえに彼は、十一月の末以来、常陸へ攻め入り、官衙穀倉を焼き払い、貞盛、為憲を追い、転じて、破竹の勢いで、上野、下野、相模、武蔵、伊豆、上総と、いたる所の国庁を占領し、降人を容れ、軍の威容を、数十倍にもして、ここに凱旋しながらも――またこの大祝典を挙行しながらも――それを悔いる気もちのほうがしきりであった...
吉川英治 「平の将門」
...一〇〇人が以前に生産し得たこれらの財貨の二倍を生産するであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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