...彼女の話はその謎めいた結婚について極めて個性的な光を与えるもので...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...ただ性格的・個性的なるもの一般に就いてのみ求められる普遍性で之はなければならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...そんならその話の特に個性的な部分だけでも聴くかといふと強ちさうでもない...
中原中也 「心理的と個性的」
...自分で自分の個性的な情緒とみえるもの...
中原中也 「生と歌」
...漸く個性的な馬鹿笑ひが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自己の個性的な表情をもつてゐることはよろこばしいことであり...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...法則的なものと個性的なものとのあいだの...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...型としては個性的な鮮かさのない人間が出來たのである...
三木清 「人生論ノート」
...かやうに健康は個性的なものであるとすれば...
三木清 「人生論ノート」
...特殊的なもの、個性的なものは、嫉妬の対象とはならぬ...
三木清 「人生論ノート」
...それが全く個性的なものであることを誰も理解しているであろうか...
三木清 「人生論ノート」
...かように健康は個性的なものであるとすれば...
三木清 「人生論ノート」
...個性的なものが歴史的と見られるといふことも發展の概念を基礎として初めて可能なのでなからうか...
三木清 「歴史哲學」
...各々の展相或は段階に於て觀念的なものと實在的なものとの一の個性的な生命統一...
三木清 「歴史哲學」
...普遍と特殊との各々の場合に於て全く個性的な結合としての全體である...
三木清 「歴史哲學」
...知性さえも先ず個性的な造型であらなければならなかった...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...個性的なことに立って云えば...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すなわちそれが絶対者でありながらしかも個性的なものであることは――自分を包摂しつつしかも自分と対するものであるということは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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