...彼等が我々の個々の区別をし始めるのも...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...この一群から個々の虫を引き離すことが出来ないのだから...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...さらに多数の個々の対象的要素が種々の対象物を構成するにあたって...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...この特有な意味で道徳的な――個々の主観的な個人倫理的道徳の当為からは独立でありそして物理的なるものに対する処の――道徳的事実(fait moral)に於ては...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...某事物の単なる個々内容の背後から...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...少なくとも個々の範疇それ自身としては現代的通用性を有っている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...個々の事象にたいする批判の是正さえも多少認めらるる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...個々の数字は、その総計たる勝利を与えさえするならば、さまで重大なことではなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...フェノロサは浮世絵板物(はんもの)中最も上乗(じょうじょう)なるもの凡(およ)そ四百種を採れるの傍(かたわら)板物の研究に必要なる板画家の肉筆制作凡そ五十種を合せてその制作の年代に基(もとづ)き順次にこれを配列し個々につきて精細なる説明を施すと共に浮世絵一般の歴史についてもまた合せ論ずる処ありき...
永井荷風 「江戸芸術論」
...個々の有志者をのみ相手とするのである...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...またホダワラの俵は元来穂の様に成っている藻の体上に個々多数に着いている小い浮嚢...
牧野富太郎 「植物記」
...「個々の霊魂はこの総体的霊魂にまつわりついているだけだ」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...個々の工藝に連鎖はない...
柳宗悦 「工藝の道」
...個々の旧家で主人みずからが祭主となって...
柳田国男 「海上の道」
...私は個々の垣内の呼び名ではないかと思う...
柳田國男 「垣内の話」
...常にこの心交が個々の基本となつて...
吉川英治 「折々の記」
...個々の僕達の生活の細かいものに至るまで...
吉川英治 「折々の記」
...下になり上になり――勝負果てなく格闘している個々の武者もある...
吉川英治 「新書太閤記」
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