...それらはただ個々の経験を集めたようなものであって...
石原純 「杉田玄白」
...個々の家で起きる病気の継続期間は街路全体に適用できるものと非常に違うであろう...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...個々の場合の精確な予想は到底できない...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...個々分離・自家撞着の事業をばその儀型のうちに溶解しこれを圧搾して当時英俊豪傑が竜顛虎倒の分子は尋ぬるに痕(あと)なく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...そのような個々独立の二つの経験に就いてではなくして...
戸坂潤 「科学方法論」
...戦いは個々に分かれ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これは個々としては目に見えぬ微塵である...
永井隆 「長崎の鐘」
...相手は個々の人々ではなく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...個々の出来事が私にとって運命であるのは...
三木清 「人生論ノート」
...個々の人が個々の心理に固執している傾きがきつすぎる...
宮本百合子 「現代の主題」
...この魔法使の問題もまたその個々の問題の一つなのであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一つの物体は一族を統括し個々の変化が各家を表わす右の次第であるから...
柳田國男 「名字の話」
...尤(もっと)もこの結果がいよいよ個々の小農場の孤立的傾向を促すことになったのもまた事実で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...之を組立てて居る個々の小家にも力が出来て...
柳田國男 「夢と文芸」
...信じる信じないは個々の自由ですよ...
吉川英治 「折々の記」
...戦(いくさ)の駈引(かけひき)、外交の術策、そのための諸政の表裏――などを見て、直ちに、個々の道義、人情までを、それの如くでよしとするような考えを致すなれば、それこそ、織田どのの敵たるだけにはとどまらん、全人間の敵、全地上の害物だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...個々の人間のかなしい相(すがた)だ...
吉川英治 「親鸞」
...個々の章段の間に内的連絡のある形が『枕草紙』の原形であるという推定は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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