...啻(ただ)に政治上または経済上の束縛(そくばく)から個人の意志を解放せむとするばかりでなく...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...そは実に個人的なるが故にまた普遍的である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...そのとき榊の花筒の一個を特別に残して置いて貰って(これ位の頼みなら...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...また昨日までは数個の団体であったものも...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...個人としての内容を豊富にするにはまことに適当の時代であったのでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...僕の個性が出ないのだ...
太宰治 「正義と微笑」
...こっちじゃ先刻承知なんだ!」全六個中隊の将校たちの脳裡には...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...その後の個々の経験と個々の科学的諸法則とを...
戸坂潤 「科学論」
...兄の個性が弟を圧迫(あっぱく)して無理に魚を釣らせるのですから...
夏目漱石 「私の個人主義」
...何處までも十八世紀の個人的自覺による抽象的世界理念の思想に基くものである...
西田幾多郎 「世界新秩序の原理」
...秘密の個人情報も知っていましたから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...個人の問題ではなく...
宮本百合子 「ある回想から」
...一番基本的にザンコクな個所で否定しなければならないためであった...
三好十郎 「恐怖の季節」
...東京の数寄者(すきもの)なら一個二十五銭でも悦んで買うだろう...
柳宗悦 「雲石紀行」
...貧しい民衆は誇るに足るほどの個性を持たぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...安火一個に封じ込めたりしたものが...
柳田国男 「雪国の春」
...各個の學説に委されて然るべきものであるが...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...一個の村上義清が...
吉川英治 「上杉謙信」
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