...若し此の如き超個體的自我を發見して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...一個の豌豆(えんどう)でもこれを中指を人差し指の上に折り重ねてなでると確かに二つあるごとくに感ずる...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...汝個人のおそろしさ...
太宰治 「人間失格」
...この一個の地理的概念に対して...
谷譲次 「踊る地平線」
...ある数の個人のみが...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...川路一個にとつての恨事であるばかりではなかつたらう...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...各個人に対してすでに自分の意志では左右出来ない客観性を持っている...
戸坂潤 「科学論」
...多くの個室に通じる廊下に譬えている...
戸坂潤 「辞典」
...篤麿一個の冀望に於ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ミヨ子の死とは遊離した別個のものでした...
豊島与志雄 「肉体」
...一七八九年以来全民衆は拡大して荘厳な個人となっている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...個人の利益を旨(むね)として差支(さしつか)えないと断言するについても...
新渡戸稲造 「自警録」
...これは沼間氏一個人の大思惑(だいおもわく)で...
久生十蘭 「キャラコさん」
...一個人にしてよく不正な國家の全權力に反抗し...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「劒の教義」
...個人責任で定まる起草の際にはあくまで自説を固執するけれども...
穂積陳重 「法窓夜話」
...それは個々の感覺のうちにもその諸關係のうちにも内容として見出されない...
三木清 「認識論」
...そんなものをなくして困っている同僚に一個一銭宛(ずつ)で売りつけて貯金をする...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...一個の浮沈にとどまらず...
吉川英治 「私本太平記」
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