...一個壮年のドクトルありしを語れば足る...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...それでも尚(な)お腑(ふ)に落(お)ちぬ個所(ところ)があれば...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...鴉は恰かも孔雀の様に飛翔し鱗を無秩序に閃かせる半個の天体に金剛石と毫も変りなく平民的輪郭を日没前に贋せて驕ることはなく所有しているのである...
李箱 「LE URINE」
...これじゃアたまらないと気がつく個人が...
岩野泡鳴 「戦話」
...百個ぐらいの棚がある...
海野十三 「金属人間」
...直接に彼らを搾取する個々のブルジョアに對して戰ふ...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...併し個別的因果とは何か...
戸坂潤 「科学方法論」
...個人の個人生活の表現という意義を持つようになって以来(そして之はルネサンス以来決定的になった現象だが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...個人の書斎裡に於ける孤立した研究では決してその目的を達し得ないからである...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...極端に近い一種の個人主義の下に存在しているこの一家の経済状態を眺めた...
夏目漱石 「道草」
...すぐにムーアは首相の個室に通された...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...」D「僕は尾崎士郎を個人的に知つてゐるが...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...彼は悪(あ)しき意味における個人主義者に過ぎぬ...
三木清 「人生論ノート」
...個々の孤立的な獵夫や漁夫は...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...熊楠諸国を遍歴して深く一塵(じん)一屑(せつ)をも破壊するてふ事の甚だ一国一個人の気質品性を損するを知り...
南方熊楠 「十二支考」
...工藝は個性の工藝に止まってはならぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...私はまず主な個所を選び...
柳宗悦 「民藝四十年」
...そこに個性を越えた世界が示されているからである...
柳宗悦 「民藝四十年」
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