...個人的利害の外に正邪があるやうに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...此(この)境遇に処せしむるに小心なる臆病なる慈悲心ある――勇気なく独立心に乏しき一個の人物を以(も)つてし...
石橋忍月 「舞姫」
...各個体が自己一身のためにはかえって不利益な性質あるいは構造を備えていることがある...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...尚一個の説話として...
高木敏雄 「比較神話学」
...ことのほか赤く粒も大なるもの二十個あまり...
太宰治 「喝采」
...青いチョークで達筆に『最良タンジールス産密柑二個一ペニイ』という札がさしてあった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...ただフラリフラリとして懐中にバクダン一個持っているわけでもないから...
辻潤 「ふもれすく」
...三共で製剤してもらったという小さい罐(かん)を二個...
徳田秋声 「縮図」
...それが特殊であり個別的であり個性を有つ限り...
戸坂潤 「科学方法論」
...個人の発見は科学が導きだしたものであり...
中井正一 「リズムの構造」
...偉大なる個人の記録である...
中井正一 「レンズとフィルム」
...その個性の発展がまたあなたがたの幸福に非常な関係を及(およ)ぼすのだから...
夏目漱石 「私の個人主義」
...凄愴(せいそう)な「知性」の旋風のさなかに昂然と立とうとする孤独なる「個性」の運命――これがポオル・ヴァレリイの悲劇だ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...もし工藝が個性に立つならば...
柳宗悦 「工藝の道」
...すべての個人作家は自らに向って...
柳宗悦 「工藝の道」
...個性に止まり得るか...
柳宗悦 「工藝の道」
...貴方の個人としての弔意を捨てて...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...家臣の個々の心にも沁み入って...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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