...一隅に積まれた米俵が...
芥川龍之介 「将軍」
...十俵編んで四銭か四銭五厘...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...土俵の砂に埋めて半死半生にし...
太宰治 「新釈諸国噺」
...その人俵からは老人の白髪(しらが)頭が出ていた...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...ライ麦を二十俵引いて行ったんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...俵の山を乗り越えたり...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...四五人の手で芋を掘つて居る畑の縁には馬が茶の木に繋いであつて俵が轉がつて居る...
長塚節 「芋掘り」
...五俵(ひょう)は朝飯前(あさめしまえ)に二...
新渡戸稲造 「自警録」
...隣の穀蔵の米俵まで調べましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「眞似しちやいけませんよ」「俵屋の娘が殺されたんだぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...谷風其の米俵を両手に一俵づゝ持ち...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...その人は運べるだけの材木、俵、繩などを自分からもち出して、叫んでいます...
宮本百合子 「幸福のために」
...秩禄二百俵、役料二百俵、合計四百俵の収入があつたのに、屡財政に艱(なや)むことがあつたらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...すなわち種俵をもって初春の神の祭壇とする慣習ともよく似ている...
柳田国男 「海上の道」
...次の『炭俵(すみだわら)』の一節もやはりそれだろうと私は思っている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...その上に両手に一俵ずつ持ってんのやで……」「プッ……小僧……酒に酔うてケツカルな」「ワテエ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...俵縛(たわらくく)りに縛られた浪人の服部太蔵が引っ張り出されて...
吉川英治 「夏虫行燈」
...まるで芋俵(いもだわら)でも引っ提げるような扱い方して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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