...反七俵に廻ってくれるようだと...
犬田卯 「米」
...淡島屋だけは幕府のお台を作る糊(のり)の原料という名目で大びらに米俵を積んで置く事が出来る身分となっていた...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...米俵を平気でかついで走る農民出や...
梅崎春生 「狂い凧」
...角力(すまふ)の土俵(どへう)を築(きづ)いたので...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...俵を積んだのだろう...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...三俵一度に火にしてしまひました...
薄田泣菫 「桜の花」
...権右衛門ヘ給金弐拾両ニ弐拾俵五人扶持ヤッテ好キノコトヲシオルカラ...
中里介山 「大菩薩峠」
...土俵の真中に立つ彼等の姿は...
夏目漱石 「思い出す事など」
...俵で眼先がつかえてるから定めし剣呑(けんのん)がるだろうと思いのほか...
夏目漱石 「坑夫」
...俵右門も此四五日は神妙に家に居て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...故郷(くに)のお母さんのお墓の前で横綱の土俵入りをして見せたいんだ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...さあその土俵の上に此三階の女は飛び降りて行きますよッて吐鳴ったら...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...この穀物の入った俵があればまず生命には別条がないからこんなめでたいことはない...
牧野富太郎 「植物記」
...兵糧米の俵かついだまま軍夫を三十人からブチ斬って米持って逃げたて...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...八百俵以上を二百俵に減ぜられたのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...下総印旛(いんば)郡永治村大字浦幡新田字榎峠(びょう)薩摩鹿児島郡谷山村大字山田字俵木(ひょうぎ)大隅肝属(きもつき)郡田代村大字麓字表木(ひょうぎ)出雲飯石(いいし)郡一宮村大字高窪字後谷小字標杭(ひょうぐい)伊予越智(おち)郡宮浦村大字台字添小字標榜場(ふだば)札立という地名はまた境の峠に多くある...
柳田國男 「地名の研究」
...何といったっけ、オオ俵一八郎、俵一八郎、かれはたしかに大阪表の天満組(てんまぐみ)同心だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...俵一八郎を一矢(し)にて射殺しました者は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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