...そのあとに、合格米が三俵、まア、どうやら残っていっから、田植だけはこれで出来べえと思っているんだ...
犬田卯 「米」
...おれたちもせいぜい軽くのっかるからね」玩具の汽缶車は、三十俵の炭と、百束の薪とを引っ張って、停車場を出発しました...
竹久夢二 「玩具の汽缶車」
...青葉のついた小枝はぐるつと丸めて俵の尻へ當てるのであつた...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...忙しい暇には炭俵を坂の中途の小屋まで背負ひあげる...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...其(そ)の作物(さくもつ)が俵(たはら)になれば既(すで)に大部分(だいぶぶん)は彼等(かれら)の所有(しよいう)ではない...
長塚節 「土」
...浜から千八百俵ばかり注文がありました...
夏目漱石 「永日小品」
...今日一日に五六十俵は焼いたろう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...仏体を入れた俵でしょう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...よもすがら音なき雨や種俵(たねだわら)うぐひすや家内揃(そろ)ふて飯時分(めしじぶん)春の日の遅い朝飯...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...空俵へ入れるのは...
長谷川時雨 「大門通り界隈一束」
...青ペンキのはげた校舎裏の土俵の日溜(ひだま)りでは...
林芙美子 「新版 放浪記」
...熱海の俵別荘着三時すぎ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...自分の眼の方が米俵に腰掛けてゐるのだから...
牧野信一 「バラルダ物語」
...うちは冬は炭一ヵ月三俵...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三四百俵の代官たる貴殿に...
森鴎外 「栗山大膳」
...「――ここには公儀から年に米六百俵...
山本周五郎 「さぶ」
...「あれから上野の山内へかかると急に俵が軽くなったので開けて見ると...
山本笑月 「明治世相百話」
...いつか俵(たわら)一八郎に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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