...その上宗匠の生涯には印税の必要もなかつたではないか?二 装幀芭蕉は俳書を上梓(じやうし)する上にも...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...女人形を お側に置いて明け暮れ眺めしやんすが 気がかりなわしや人形に 悋気する前にも言つたやうに俳小屋には俳書が積み重ねてあつたり俳句の反古が崩れかゝつたりしてゐる中に私が唯一人坐つてゐるのみであつて...
高浜虚子 「椿子物語」
...二冊俳書を読んだことがあるとか...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...居士は手帳の他に手に一冊の古俳書を持っておりました...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...まず俳書大系を通読したいと思う...
種田山頭火 「雑記」
...文学の方では、種々の古典文学書、俳書、歌書を集めることに骨を折る...
土田杏村 「私の書斎」
...安永頃の俳書『名所方角集(めいしょほうがくしゅう)』に富士眺望と題して名月や富士見ゆるかと駿河町(するがちょう)素竜半分は江戸のものなり不尽(ふじ)の雪立志(りゅうし)富士を見て忘れんとしたり大晦日(おおみそか)宝馬十余年前(ぜん)楽天居(らくてんきょ)小波山人(さざなみさんじん)の許(もと)に集まるわれら木曜会の会員に羅臥雲(らがうん)と呼ぶ眉目(びもく)秀麗なる清客(しんきゃく)があった...
永井荷風 「日和下駄」
...主人書画絵本の鑑定には明けれど俳書雑著の類は眼中に置かずと見え折々格外の安値にお客を喜ばす事ありと云ふ...
永井荷風 「古本評判記」
...その甚六が俳句をつくる真似(まね)をする――私は和歌のつもりだったのだが――当時父が俳書をひねっていたので...
長谷川時雨 「議事堂炎上」
...古俳書なりとも俳諧の理屈を説きたる者は初学者の見るべき者に非ず...
正岡子規 「俳諧大要」
...古俳書を読むには歴史的...
正岡子規 「俳諧大要」
...一読を値する俳書は得るに随つて一読すべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...俳書を読むを以て満足せば古人の糟粕(そうはく)を嘗(な)むるに過ぎざるべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...二巻の俳書を見る...
正岡子規 「俳句の初歩」
...或る時一の俳書を見てふと面白しと思ひぬ...
正岡子規 「俳句の初歩」
...当時古俳書を見て尽くつまらぬ句の如く思ひしは...
正岡子規 「俳句の初歩」
...自分が今始めて元禄の俳書などを読んで今更事珍し気に吹聴(ふいちょう)するのはなほ感ずべき点があるとしても...
正岡子規 「病牀六尺」
...例の古俳書其の他から優に旁證した上に...
三田村鳶魚 「女順禮」
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