...今日の命も銭六百のうちなりとて笑ひしと俳友(はいいう)が語(かた)れり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...楽しみとするところは東京俳友の消息に有之...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...漱石氏が東京俳友の消息に憧れているということに就いてもそれほど意をとめなかったのであった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...果して氏の要求通り私は東京俳友の消息を氏に知らすことをしたかどうか...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...三東京の俳友以外には分らず随って興味なき事は削られては如何...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...今までは漱石氏は英文学者として、私の尊敬する先輩として、また俳友として、利害関係の無い交際であったのであって、何か文章を書くように勧めて「猫」の第一回が出来たのも、それを以て『ホトトギス』の紙上を飾ろうとか、雑誌の売れ行きを増そうとか、そういうような考は少しもなく、尊敬する漱石氏が蘊蓄(うんちく)を傾けて文章を作ってみたらよかろうという位な軽い考であったのであるが、一度び「猫」が紙上に発表されて、それが読書界の人気を得て雑誌の売行(うりゆ)きが増してみると、発行人としての私は勢い『ホトトギス』のために氏の寄稿を要望せねばならぬような破目になって来た...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...一番に此結果を東京の俳友に報告する...
高濱虚子 「俳諧師」
...宮崎の俳友との第二回会合は明後日あたりの約束だけれど...
種田山頭火 「行乞記」
...好意を持つてくれさうな俳友へ配つた...
種田山頭火 「行乞記」
...俳友の中の俳友にしか音信したくない...
種田山頭火 「行乞記」
...或る俳友が訪ねて来て...
種田山頭火 「草と虫とそして」
...或俳友に答へて――……結局...
種田山頭火 「其中日記」
...」笹村はしばらく打ち絶えていた俳友の一人から...
徳田秋声 「黴」
...翌朝(あした)谷中の俳友が訪ねて来た時...
徳田秋声 「黴」
...自分が好きな十句を作つて東京諸俳友の評を乞ひその各評の悪口を臆面もなく雑誌へ出したところは虚心平気といへば善いやうであるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...俳友小川破笠(おがわはりゅう)と共に江戸茅場町(かやばちょう)の裏店に棲んでいた...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...子葉は俳友の雪中庵が...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...それの稽古判にぼくは眼を赤くし、倉どんのように背を丸くしていたのであるが、ふと主人が「おい」と、呼ぶので顔を上げると、俳友の客が、チックで固めた美髯にちらと微笑を見せて「おい...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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