「俯」の意味
うつむくこと
小説での「俯」の使い方
...俯して我面を見るものは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...俯観しているT市のあっちにもこっちにも桃色のネオン・サインがだんだん浮きあがって来た...
海野十三 「深夜の市長」
...維盛卿は至極の道理に面目なげに差し俯(うつぶ)き...
高山樗牛 「瀧口入道」
...面を深く左大臣の背に打つ俯(ぶ)せて...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...つく/″\自分の俯(マヽ)甲斐なさが解る...
種田山頭火 「其中日記」
...仰向(あおむ)いたり俯向(うつむ)いたりするのが実に可愛い見物である...
寺田寅彦 「鴉と唱歌」
...その上へ俯伏しにぶっ倒れたまま...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...真赤になって俯向いてしまったね...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...俯向いたまま「その――某の過ちと申すのは――小太郎殿と」七瀬は...
直木三十五 「南国太平記」
...僕は俯(うつむ)いてしまふ...
中原中也 「山羊の歌」
...――俯向くと上品な鼻筋がスーツと通つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...新湊稲荷(しんみなといなり)のまえに俯(うつ)ぶせに倒れていた...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...どうかすると女は読み掛けた本の上に俯伏(うつぶ)しになって居眠りをしている...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...さし俯向いている金吾の胸にも悩ましそうでありました...
吉川英治 「江戸三国志」
...俯向(うつむ)いていて何も云えなかった...
吉川英治 「篝火の女」
...折々俯(ふ)し目(め)をあげては正行も叔父の唇もとへ頼みをかけるふうだった...
吉川英治 「私本太平記」
...ことに姫はうつ向いたきりといってよいほど顔を斜めに俯伏(うつぶ)せている...
吉川英治 「親鸞」
...おまえと大蔵の仕業(しわざ)には相違ないのじゃな」「はい」城太郎のその答えは俯仰(ふぎょう)天地に恥じないといったような語気を持っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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