...(尚又我等の信頼するホツプ夫人に対する報酬は嘗て夫人が女優たりし時の日当に従ひて支弁したり...
芥川龍之介 「河童」
...君はまだ先王(せんわう)の道に信頼することが出来た」とか何(なん)とか書かれたやうに記憶してゐる...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...この能力に信頼することによつて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...固より自己の内面的衝動に信頼することを知る者も...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...どちらも信頼するに足りない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...もっとうんと信頼するつもりだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...単に銘々の個人が自分の固有な経験を独我的に信頼するだけではなく...
戸坂潤 「科学論」
...生活難はすでに経済的に良人を信頼するに足りぬものとした...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...病気といえばいつもよく看護してもらったからというばかりではなく偶然の事情から充分に姉を信頼することができたからである...
中勘助 「母の死」
...心の底から信頼する相手を持たぬ者がこの泣き方をする...
永井隆 「この子を残して」
...定吉はこの世で一番信頼する母親の手で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この興行師を信頼することは実にいやになって来た...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...もし吾々がこの問題について蒐集し得る最上の典拠を少しでも信頼するならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かようにして哲学の方面において自己の力を少しも信頼することができないようになった私は...
三木清 「語られざる哲学」
...その人を信頼することでようやく過去の不幸も慰められていく時に自分は過失をしてしまったことに思い至ると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そしてかえってアンリ・ド・ギュイズの方を信頼するようになった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かかる不思議なる凪を信頼するわれならんや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...底抜けなほど人間を信頼する...
山本周五郎 「風流太平記」
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