...柿崎弁天祠に入りて潮の来るを俟(ま)ち...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...一つの自然科学(科学)がそのまま――例えば他の特殊科学との総合を俟たずに――形而上学(哲学)となるのだからである...
戸坂潤 「科学方法論」
...実は特別の議論を俟つまでもなく...
戸坂潤 「科学論」
...M・アーノルドを俟つまでもなく...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...これを避くべきは論を俟(ま)たずといえども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...断行派が二年の後を俟(ま)ち...
穂積陳重 「法窓夜話」
...悪魔を俟たんが為には魔術の力に依らねばならぬ...
牧野信一 「鬼の門」
...祖先に俟つ! といふほどのつもりで...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...通常資本の欠乏に伴う熟練や適当な分業の不足と相俟って...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...なぜなら私がそれについて表象する性質は悉(ことごと)く此(この)背景を俟(ま)って可能なのであって背景そのものではないから...
三木清 「人生論ノート」
...また判官の問いをも俟(ま)たず...
南方熊楠 「十二支考」
...小生の蛇足を俟(ま)たず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...旺盛ナル流行ヲ示スベキハ論ヲ俟(ま)タザルベク...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この二つを拠所(どだい)にして君が霊腕を揮(ふる)ったらドンの絶滅期して俟(ま)つべしじゃないか...
夢野久作 「爆弾太平記」
...黙黙如有俟...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...ゆたかな辭句と相俟つて...
吉川英治 「折々の記」
...彼の感受性の高さ及び私にすら素性を明かそうとしない最後に瞥見した恐怖らしきものと相俟って...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...中世の社会組織の崩壊の気運と相俟って...
和辻哲郎 「鎖国」
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