...受信機の方に空中線を切換えては其の応答を俟ちました...
海野十三 「壊れたバリコン」
...人の捕(とらふ)るを俟(まつ)がごとし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...梓(あづさ)を俟(また)ざるの稿本(かうほん)なり...
京山人百樹 「北越雪譜」
...彼の敏腕に俟(ま)つものが...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...菓子屋のガラス棚などと比較にならぬ緊要な問題であることは論を俟たない...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...復た言ふを俟たず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...強力な新思想が表明され確立されるのを俟たなければなるまい...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...女の人間的な進歩を俟ってでなければ不可能である...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...すべて今後に俟たねばならなかった...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...姑らく後考を俟つ...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...過去の内容は記憶に俟つ外はない...
波多野精一 「時と永遠」
...相俟ち相促しつつ...
波多野精一 「時と永遠」
...祖先に俟つ! といふほどのつもりで...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...堕胎の習慣と相俟って...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...食料品と労働との価格が安定しておりかつ比較的に低廉であるという事情により工業に必然的に生ぜずにはいない利益と相俟って...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「いまは坐してこれが収拾を俟(ま)っていてよいような事態ではない...
吉川英治 「三国志」
...女に飢(う)えていた奔放(ほんぽう)な野獣武士の本能と相俟(あいま)って...
吉川英治 「私本太平記」
...京子の激しい愛撫を俟(ま)つまでもなく...
蘭郁二郎 「鉄路」
便利!手書き漢字入力検索