...空軍の威力と相俟って...
石原莞爾 「最終戦争論」
...議会は新しい識見をもった若い人々の運用に俟(ま)たねばならない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...猶(なほ)博識(はくしき)の説(せつ)を俟(ま)つ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...儒家者流は孔子の言を信じて周公を聖人即ち理想人と爲し支那の政治も宗教も此の人の偉大なる天才及び徳性を俟つて始めて完成されたものであると主張する...
橘樸 「支那を識るの途」
...学問的研究を俟つまでもなく...
戸坂潤 「科学方法論」
...本当の予見は実証主義のものではなくて実は唯物論の特別な能力に俟たねばならないのだが...
戸坂潤 「科学論」
...ロンドン条約の不備欠陥を補うのがその目的であったことは言を俟たないというのである...
戸坂潤 「社会時評」
...こんにちの世界はこの両者相俟(あいま)って始めて円満なるを得るものであるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...過去の内容は記憶に俟つ外はない...
波多野精一 「時と永遠」
...ことに長篇の詩のあふれるばかりに充實した感じなどに對しても言へるやうに思へますさうしてさういふさまざまな感じが相俟つつて...
堀辰雄 「「古代感愛集」讀後」
...この二つは相俟って買手にも売手にもその心中に食物の豊富なことを確信せしめ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...予もそんな孝行をして見たいが子孝ならんと欲すれども父母俟(ま)たずで...
南方熊楠 「十二支考」
...忠犬の話は深い基礎あった事言うを俟(ま)たず...
南方熊楠 「十二支考」
...下の爺俟(ま)てども犬が帰らず...
南方熊楠 「十二支考」
...道義上のことは言を俟たない...
森鴎外 「假名遣意見」
...今や社会の求める協団の理想と合一するのは論を俟(ま)たぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...完全なる筆の統御と相俟って...
柳宗悦 「工藝の道」
...と申すまじない歌と相俟(ま)って意味の深い行事である...
柳田国男 「年中行事覚書」
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