...楳嶺・松年の両大家を失った時以上の打撃を日本画壇がうけたことは言うを俟たない...
上村松園 「三人の師」
...人の捕(とらふ)るを俟(まつ)がごとし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...轟々として奔騰しそれが耳も聾(ろう)せんばかりの音と相俟(あいま)って...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...人事を尽して天命を俟つ――人間の真髄...
種田山頭火 「其中日記」
...そんなことは言ふを俟(ま)たないことである...
田山録弥 「エンジンの響」
...藤田東湖を俟(ま)ちて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...専ら文芸を一つの認識として検討する広範義に於ける認識論を俟つ他ないと思うが...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...実は特別の議論を俟つまでもなく...
戸坂潤 「科学論」
...毎日読書晩涼の来るを俟つ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...蒼い天を戴いた地勢と相俟つて見るから朗かで且つ快かつた...
長塚節 「菜の花」
...大方の教(おしえ)を俟(ま)つ)一...
正岡子規 「俳諧大要」
...そしてかかる結果がある程度数年間継続すれば、人口の増加は緩慢となり、そしてヨオロッパ及びアメリカの富の増加により欲求が増加し、また国内の貨物の供給が通貨の変動により生じた新らしい富の分配に適応すれば、これと相俟って、我国の商業及び農業は再び活気を与えられ、労働階級は完全雇傭と十分な労賃とを恢復することを得るであろう1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...他国における最も好都合な価格状態と相俟って...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...俳優的使命の不足とが相俟(あいま)って...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...再びその音信を俟(ま)つに十日ばかりして翁また来る...
南方熊楠 「十二支考」
...正木先生の天才的頭脳と相俟(あいま)って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...大臣(おとど)の威令など――言(げん)を俟(ま)たない...
吉川英治 「新書太閤記」
...白子症と事実上眼球を喪失している点とが相俟って悍ましかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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