...(矛盾せざるは言を俟たず...
芥川龍之介 「小説作法十則」
...彼の敏腕に俟(ま)つものが...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...固(もと)より吾人(ごじん)が解説を俟(ま)ってこれを知らざるなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...過去の現象の反省と将来の現象の予知とを俟たなければ...
戸坂潤 「科学論」
...両者は判断力批判(第三批判)を俟たなければ統一され得ない...
戸坂潤 「辞典」
...社大党以外の大衆的政党の存在や又は既成ブルジョア政党の大量的小分派への分裂などを俟つことなしにも...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...両者相俟って、玉砕を捨て瓦全を取らんとするに至る...
豊島与志雄 「小説の内容論」
...作者はその少年時代によく見馴(みな)れたこれら人物に対していかなる愛情と懐(なつか)しさとを持っているかは言うを俟(ま)たぬ...
永井荷風 「すみだ川」
...毎日読書晩涼の来るを俟つ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...一體に幽邃な平和な此の水は山の姿と相俟つてどうしても...
長塚節 「白甜瓜」
...実験室内における純物理学的研究と相俟って...
中谷宇吉郎 「雪協議会の報告」
...張り切つた弦(ゆづる)のやうに緊張(きんぢやう)した表現(へうげん)と相俟つて...
南部修太郎 「三作家に就ての感想」
......
仁科芳雄 「NIELS BOHR」
...こんにちの世界はこの両者相俟(あいま)って始めて円満なるを得るものであるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...何ごとによつても理由づけられることなく又何ものの媒介をも俟つことなしに...
波多野精一 「時と永遠」
...その好情の篤(あつ)きはもとより論を俟(ま)たず...
福沢諭吉 「旧藩情」
...其の筋の手を俟たずに私刑(リンチ)に処すべし...
牧逸馬 「双面獣」
...これが一国の文化そのものを健(すこや)かなものにする所以(ゆえん)であるのは言うを俟(ま)たないでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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