...(矛盾せざるは言を俟たず...
芥川龍之介 「小説作法十則」
...機関助士のより以上の焚火法(ふんかほう)に俟(ま)たなければならない...
上田広 「指導物語」
...雨霧の鎮(しず)まるを俟(ま)てども...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...柿崎弁天祠に入りて潮の来るを俟(ま)ち...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...必ずしも歴史的事実の一つ一つの実証を改めて俟つことなしにも...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...――それぞれの部門の報告に俟つことにする...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...こうした条件を俟って初めて...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...一般の普通語の国際的な解決を俟つのでなければ地に就いたものになれないに決っているが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...勿論その人の人格なり知慧なりに俟たなければならない...
豊島与志雄 「生活について」
...日本の風景と寺院の建築とは両々(りょうりょう)相俟(あいま)って全く引離すことが出来ないほどに混和している...
永井荷風 「日和下駄」
...あたりのさまと相俟つて此の茶店も余が心を惹いた...
長塚節 「松蟲草」
...なぜなら私がそれについて表象する性質は悉く此背景を俟つて可能なのであつて背景そのものではないから...
三木清 「人生論ノート」
...これは婉転(えんてん)反側して男客を俟(ま)つの状に象(かたど)り...
南方熊楠 「十二支考」
...忠犬の話は深い基礎あった事言うを俟(ま)たず...
南方熊楠 「十二支考」
...この場合浮彫と相俟って一層の美を追加する...
柳宗悦 「工藝の道」
...いつでも正しさや深さや美(うる)わしさを目標として進むべきなのは言うを俟(ま)ちません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ことばも俟(ま)たず...
吉川英治 「新書太閤記」
...大臣(おとど)の威令など――言(げん)を俟(ま)たない...
吉川英治 「新書太閤記」
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