...この封建制の保護の下に存在した特權階級たる私の生家の威光も漸く衰へ始めました...
石川三四郎 「浪」
...たとい余は理論上確実なるにもせよ余の先輩と説を同うせずその指揮に従わざれば余はその保護の下(した)に置かれざるは決して怪むべきにあらざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...それを革命の保護の下に置き...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...陳烱明の保護の下に無政府主義者等が盛んに労働組合を起して...
大杉栄 「日本脱出記」
...(明治四十年十月二十八日『東京朝日新聞』)二十八癌腫(がんしゅ)の研究英国では帝室の保護の下に癌の研究のみをやっている所がある...
寺田寅彦 「話の種」
...自活の方が友達の保護の下(もと)に立つより遥(はるか)に快よく思われたのでしょう...
夏目漱石 「こころ」
...現に科学者哲学者などは直接世間と取引しては食って行けないからたいていは政府の保護の下に大学教授とか何とかいう役になってやっと露命をつないでいる...
夏目漱石 「道楽と職業」
...理性の保護の下に避難することを余儀なくされ...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...また一方より言へば今日これを特別保護の下に置くのは宮内省または華族団体のなすべき至当の仕事であらうと信ずる...
正岡子規 「病牀六尺」
...2)Id. p. 327.3)Id. p. 319, 320, 321.この種族がロシアの保護の下に投じて来た時は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そしてかかる保護の下においてすら...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かつ社会の保護の下に...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...貴家の保護の下にあり・そのすべてがグラモン家に属している・あのガロンヌ川のこなたの温泉のことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...またそれは黙秘の保護の下に置かれている行為であって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...平時には主人保護の下にわずかの田畑を作って...
柳田国男 「家の話」
...家来と農夫とを手近くその保護の下に置いたことである...
柳田國男 「地名の研究」
...難民どももことごとく御保護の下におひき取りねがいたい...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ「会堂と宣教師とは領主の保護の下にあるのであるから...
和辻哲郎 「鎖国」
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