...斯くあるべきものといふ保守的な概念を形成(かたづく)つてさうしてそれに捉はれてゐる人に違ひない...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...この精神には外来の宗教哲学の消極的保守的な色彩がだんだん濃厚に浸潤して来た...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...倹約と保守的な気分と面倒がりとのために電燈設備をしないでしまった...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...新思想にまったく理解のない保守的な家柄だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...柳橋は餘程保守的なんですね...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...レーガー(Max Reger1873―1916)ドイツの保守的な作曲家...
野村胡堂 「楽聖物語」
...あの保守的な親父が変な国の応接間かなんかの曝し物になつてゐるかと思ふと――」「……君の...
牧野信一 「鱗雲」
...元義の保守的なるに勝れりとせんか...
正岡子規 「墨汁一滴」
...技術的精神には何か固定的で保守的なところがある...
三木清 「哲学入門」
...その反動保守的な編輯方針の中で...
宮本百合子 「合図の旗」
...急に零落した保守的な中流人の心をつかんで...
宮本百合子 「明日の知性」
...最も保守的なものへころがり込む場合さえあるのである...
宮本百合子 「落ちたままのネジ」
...保守的な女のひとも...
宮本百合子 「女の歴史」
...保守的な宗教家として正統的なものの考えかたをしている老牧師の娘である女主人公が...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...保守的な学界のなかで...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...保守的な国許の人々から警戒の眼で見られていた...
山本周五郎 「いさましい話」
...保守的な政治の才能は...
吉川英治 「三国志」
...――兄の年と共に保守的な...
吉川英治 「私本太平記」
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