...けれどもかくの如き平安によって保たれる人も社会も災いである...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...これは鯨鬚(くじらのひげ)又は鉄製の挾(はさみ)でその位置に保たれる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...或調和の保たれる餘地は充分にあるが...
石川啄木 「小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」
...繩のれんの一杯茶屋の繁昌はどこまでも繩のれんの格においてのみ保たれるのであって...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...自ずから威厳が保たれる...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...花のやうな容貌がなければ魅力の均衡(つりあひ)は保たれる筈がなかつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...終局においては学術の世界性は確実に保たれる...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...存外永遠の平和が保たれるかもしれないと思われる...
寺田寅彦 「変った話」
...それで文化的生活が保たれるであらうか...
時枝誠記 「国語学と国語教育」
...ニュートン式の旧力学による空間時間の関係が保たれる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...作者の意欲の純粋性が保たれる...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...人間の形が保たれることはできないかのようで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この距離あって始めて日本の寺院と神社の威厳が保たれるのである...
永井荷風 「日和下駄」
...そして保たれることを意味している...
三木清 「哲学入門」
...三という数の平均美が保たれると...
室生犀星 「陶古の女人」
...どういうふうに秩序が保たれるか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...むしろ別の方法によって保たれるものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...天下はよく保たれる...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索