...そう云う俗臭を帯びた事件ではない...
芥川龍之介 「葱」
...もともとそういう性来を持たない者の強引の書となると多くは俗臭に堕する傾がある...
高村光太郎 「書について」
...ぶるぶる書きに書くようになっては却(かえっ)て俗臭堪えがたいものになる...
高村光太郎 「書について」
...俗臭ふんぷんということになるであろう...
太宰治 「思案の敗北」
...俗臭ふんぷんたる生活は...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...ほんとうの親切と過度の俗臭とが同じ割合に混ざり合っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...俗臭ぷんぷんたる女しか描けない...
永井隆 「この子を残して」
...いわゆる富士額(ふじびたい)の俗臭(ぞくしゅう)を帯びている...
夏目漱石 「草枕」
...且つあまりに俗臭を帯びたものと解釈した...
夏目漱石 「それから」
...かつあまりに俗臭を帯びたものと解釈した...
夏目漱石 「それから」
...まことに俗臭紛々たる凝(こ)りやうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのあらゆる稚気と俗臭にかかわらず...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...人に讀めもしない字を書いて得意となつてゐる書家の俗臭がなまぐさく感じられた...
林芙美子 「旅人」
...俗臭を帯びながらどこか仙骨を帯びてもいる...
平林初之輔 「江戸川乱歩」
...何らかの「人間的な刺激」幼稚な俗臭を欲する幼稚な男であつたから...
牧野信一 「鏡地獄」
...俗臭紛々難有味(ありがたみ)少しもなく...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...俗臭のない者は少なくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...書は微塵も俗臭のない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索