...私は俗界を抜け出して出家したい...
...彼は俗界の金銭欲に心を病んでいる...
...俗界的な価値観にとらわれず、自分自身を大切にして生きよう...
...芸能界の人々は俗界と違う世界で生きていると思われがちだが、実際には厳しい競争がある...
...毎日の仕事に追われて、俗界から逃げ出したいと思うことがある...
...函館みたいな俗界に置くには...
石川啄木 「病院の窓」
...俗界の役人なる我輩が法令訓令命令を以て国内を治め...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...むしろ多くは煩悩に満ちた俗界の平凡人の面であり...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...私も俗界を離れます...
太宰治 「パンドラの匣」
...出家のつとめは、俗界の人のために清い水を与えることでございます、清い水を与えるには、清いところにおらなければならない約束ではございませぬか……山を荘厳にし、出家が空閑におるのは、俗界の人に、濁水を飲ませまいがためでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうむやみに俗界に引きずり下(おろ)されては...
夏目漱石 「草枕」
...おたがいの心の持ちようによっては俗界の中心にあってもほとんど遁世(とんせい)のごとき心境がたもてると思う...
新渡戸稲造 「自警録」
...寺に善男善女を集めて拜ませるよりも俗界へ飛び込んで行つて傳道する鬪士を養成するのが目的だつたのだ...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...学界も俗界も上を下への騒ぎであった...
平林初之輔 「人造人間」
...俗界に喋々(ちょうちょう)する規則取締等こそ真に学思を妨るの害物なりと知るべし...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...梅が香にむせてこぼるゝ涙かな泣く/\鎌倉を去りて再び歸る俗界の中に筆を採りて鎌倉一見の記とはなしぬ...
正岡子規 「鎌倉一見の記」
...俗界の中に求むるはそもそも誤れり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...不運な私は俗界のこととともに音楽もいったんは捨ててしまったのでございましたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...復活の後にあらゆる俗界的な愉快の伴う・地界的・現世的な・生があるかのように思いこんでいるものがいる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いっさい客を絶ち俗界と絶縁...
山本笑月 「明治世相百話」
...これを悉く飢えの俗界に放したと云つてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...端麗で白皙(はくせき)な青年は俗界の塵(ちり)の何ものにもまだ染まっていなかった...
吉川英治 「親鸞」
...ヨーロッパの宗教界や俗界のこと...
和辻哲郎 「鎖国」
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