...私は俗界を抜け出して出家したい...
...彼は俗界の金銭欲に心を病んでいる...
...俗界的な価値観にとらわれず、自分自身を大切にして生きよう...
...芸能界の人々は俗界と違う世界で生きていると思われがちだが、実際には厳しい競争がある...
...毎日の仕事に追われて、俗界から逃げ出したいと思うことがある...
...函館みたいな俗界に置くには...
石川啄木 「病院の窓」
...俗界の上に立つこと千仞(せんじん)...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...むしろ多くは煩悩に満ちた俗界の平凡人の面であり...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...春風秋雨八十年の生涯を此の江湖の水によつて遠く俗界と絶ち...
近松秋江 「湖光島影」
...物質的生産技術によって秩序づけられている現世の俗界ではテスト出来ない範疇が之だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...出家のつとめは、俗界の人のために清い水を与えることでございます、清い水を与えるには、清いところにおらなければならない約束ではございませぬか……山を荘厳にし、出家が空閑におるのは、俗界の人に、濁水を飲ませまいがためでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...霊台方寸(れいだいほうすん)のカメラに澆季溷濁(ぎょうきこんだく)の俗界を清くうららかに収め得(う)れば足(た)る...
夏目漱石 「草枕」
...あらゆる俗界の寵児(ちょうじ)よりも幸福である...
夏目漱石 「草枕」
...そうむやみに俗界に引きずり下(おろ)されては...
夏目漱石 「草枕」
...なおかつ思想は高く俗界を超越(ちょうえつ)して...
新渡戸稲造 「自警録」
...俗界の感覺的生活を賤しむ如き...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...俗界に喋々(ちょうちょう)する規則取締等こそ真に学思を妨るの害物なりと知るべし...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...いっさい客を絶ち俗界と絶縁...
山本笑月 「明治世相百話」
...たまたま、山を下りて、俗界の灯を見、世間の享楽をのぞいたので、若い血が、うずきたがるのだろう」彼は牝鹿の体温をおそれるように、膝から突(つ)き退(の)けようとした...
吉川英治 「親鸞」
...帝王も犯し得ない千年来の掟(おきて)として厳然たる俗界との境がここに置かれてある...
吉川英治 「親鸞」
...心は俗界の迷路からまだ離れきらぬためにの...
吉川英治 「親鸞」
...俗界を離れて一生を送らなければならないと言った...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...清冷の水は俗界の塵(ちり)を去り黛緑(たいりよく)の山は笑(えみ)を含(ふく)んて迎ふるを見れば...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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