...俎板(まないた)の上で暴れ廻る蝦を...
谷崎潤一郎 「細雪」
...俎板(まないた)は柱のような四角な木切れだった...
壺井栄 「一つ身の着物」
...俎下駄を捩(ねじ)る間際(まぎわ)には...
夏目漱石 「坑夫」
...けれども、その俎下駄は、足音の遠退(とおの)くに従って、すうと頭から抜け出して消えてしまった...
夏目漱石 「それから」
...私の娘と俎橋(まないたばし)の邊で逢つて居たさうで――」「そんな事だらう」「それに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俎橋(まないたばし)の大吉親分は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俎板(まないた)の上の鰻(うなぎ)のやうにやられるのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...成程俎橋(まないたばし)を渡ッて九段坂を上ッた覚えが微(かすか)に残ッている...
二葉亭四迷 「浮雲」
...『酉陽雑俎』十六に...
南方熊楠 「十二支考」
...『五雑俎』五に、宋の張耆(ちょうき)四十二子あり、〈諸姫妾の窓閣皆馬厩に直す、馬○○するごとに縦(はな)ってこれを観せしめ、随いて御幸するあれば孕を成さざるなし〉(『日本紀』武烈紀八年の条参照)...
南方熊楠 「十二支考」
...『五雑俎』等に多く見ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...『酉陽雑俎(ゆうようざっそ)』に人身三万六千神その処に随ってこれに居るなどあるを攷(かんが)え合すべし...
南方熊楠 「十二支考」
...段成式が人に九影ありと聞いて感心して『雑俎』に書き留めたのも...
南方熊楠 「十二支考」
...『五雑俎』に、景物悲歓何の常かこれあらん、ただ人のこれに処する如何というのみ、詩に曰く風雨晦(くら)し、鶏鳴いてやまずと、もとこれ極めて凄涼(せいりょう)の物事なるを、一たび点破を経れば、すなわち佳境と作(な)ると...
南方熊楠 「十二支考」
...一尺ほどの長さに切った茎を大きな俎(まないた)の上で叩き潰しては...
横光利一 「夜の靴」
...俎岩(まないたいわ)の上につっ立った軍師(ぐんし)民部(みんぶ)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...調理場の水瓶(みずがめ)や俎板(まないた)の前に立った...
吉川英治 「新書太閤記」
...俎豆(そとう)を陳(つら)ね礼容(れいよう)を設けて遊んだ...
和辻哲郎 「孔子」
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