...俎板(まないた)あり...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...俎(まないた)はなかろうよ...
泉鏡花 「絵本の春」
...俎堂(そどう)等の名を見出した事...
高浜虚子 「子規居士と余」
...牛肉屋の俎板(まないた)のような大きなデスクが頑張っている...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...現在までの物理学はまだそれらを問題として捕捉(ほそく)し解析の俎上(そじょう)に載せうるだけに進んでいないように見える...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...自然に、その琵琶の湖をめぐるところの山河江村までが眼の下に展開されていようというものですから、誰だってこの縁先を祝福せずにはおられない道理、まして風景を愛することを知るお雪ちゃんのことです、さいぜん摘(つ)み取って来た野菜類を洗って、ここへ掬(すく)い上げて来て、俎(まないた)、庖丁、小桶の類までこの縁先に押並べて、そうして琵琶湖の大景を前にしてはお料理方を引受けているところです...
中里介山 「大菩薩峠」
...大きな俎下駄(まないたげた)が空(くう)から...
夏目漱石 「それから」
...聞かし玉(たま)え」と主人は行徳の俎を遠く後(うしろ)に見捨てた気で...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...法の俎上(そじょう)に上せなければ私は腹でも切らなければならない...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...恋人まで疑いの俎上(そじょう)に上せるようになったのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...庖丁も俎板(まないた)も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其の店に人間の筋肉よりも少し汚ない牛肉が大きな俎(まないた)の上にこて/\積上げてあることや...
三島霜川 「解剖室」
...『酉陽雑俎』に、新羅国の旁※(ぼうい)ちゅう人、山中で怪小児群が持てる金椎子(きんのつち)が何でも打ち出すを見、盗み帰り、所欲(のぞみのもの)撃つに随って弁じ、大富となった、しかるにその子孫戯れに狼の糞を打ち出せと求めた故、たちまち雷震して椎子を失うたと見ゆるなど、いずれも俵の底を叩いて、米が出やんだと同じく、心なき器什(どうぐ)も侮らるると瞋(いか)るてふ訓戒じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...『酉陽雑俎』に、蛇交(つる)むを見る人は三年内に死す...
南方熊楠 「十二支考」
...『酉陽雑俎』の十に...
南方熊楠 「十二支考」
...ただし『五雑俎』に明の名将威継光が数百の猴に鉄砲を打たせて倭寇(わこう)を殲(ほろぼ)したとか...
南方熊楠 「十二支考」
...そこには共進会のように新しいおはちだの俎板(まないた)...
「朝の風」
...また俎板に残った臓腑は白子...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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