...俎(まないた)にのった西瓜が出て来た...
海野十三 「空襲警報」
...酉陽雑俎(いうやうざつそ)に見ゆ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...俎板もさつま芋も...
壺井栄 「一つ身の着物」
...姉妹芸術としての俳諧連句(はいかいれんく)については昭和六年三月以後雑誌「渋柿(しぶがき)」に連載した拙著論文【「連句雑俎(れんくざっそ)」】を参照されたい...
寺田寅彦 「映画芸術」
...カルソーの母音の中の微妙な変化やテトラッチニの極度の高音やが分析の俎板(まないた)に載せられている...
寺田寅彦 「蓄音機」
...ちょっとした鍋俎板(まないた)庖丁膳椀皿なども用意しているので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...甲野さんは粗柾(あらまさ)の俎下駄(まないたげた)を脱いで座敷へ上がる...
夏目漱石 「虞美人草」
...大きな俎下駄(まないたげた)が空(くう)から...
夏目漱石 「それから」
...津田が手術台の上で俎(まないた)へ乗せられた魚のように...
夏目漱石 「明暗」
...私の娘と俎橋(まないたばし)の邊で逢つて居たさうで――」「そんな事だらう」「それに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もっと徹底的に俎上にのせてメスをふるってほしかった...
平林初之輔 「当選作所感」
...成程俎橋(まないたばし)を渡ッて九段坂を上ッた覚えが微(かすか)に残ッている...
二葉亭四迷 「浮雲」
...お前に留められちゃ」「お願いしますだから」「こっちがお願いするといってるじゃねえか最前(さっき)から」困って俎板面をしかめたが...
正岡容 「小説 圓朝」
...此外こしかけ岩俎板岩釜岩硯岩烏帽子岩抔申なりといと殊勝げにぞしやべりける...
正岡子規 「かけはしの記」
...そのこちらの大きな大きな俎(まないた)のまわりには...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...段成式が人に九影ありと聞いて感心して『雑俎』に書き留めたのも...
南方熊楠 「十二支考」
...枕近く来りて眠りを驚かすはいかなる心ならんと思うほどに、『五雑俎』に、占書に狼恭し鼠拱すれば主の大吉といえりという条に、近時の一名公早朝靴を穿(うが)たんとするに、すでに一足を陥れて鼠あり、人のごとく立ちて拱す、再三叱れども退かず、公怒り一靴を取りてこれに投ぐるに、中に巨(き)尺余なるありて墜(お)ちたり、鼠すなわち見えず、憎むべきの物を以てまた能く人のために患を防ぐは怪しむべしとあるを思い出で、もしさる事もやと衾(ふすま)を(かか)げ見れば糸(いと)大いなる蜈蚣(むかで)の傴(くぐ)まりいたりければすなわち取りて捨てつ...
南方熊楠 「十二支考」
...自分は甘んじて俎上(そじょう)に横たわろうと思う...
和辻哲郎 「孔子」
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