...俎(まないた)はなかろうよ...
泉鏡花 「絵本の春」
...鍋、釜、俎板、庖丁、米、炭、等々と自炊の道具が備えられた...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...俎板(まないた)は柱のような四角な木切れだった...
壺井栄 「一つ身の着物」
...実は行徳の俎と云う語を主人は解(かい)さないのであるが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そのつぎに来た時は新らしい桐の俎下駄(まないたげた)を穿(は)いて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...豈計らんや身は既に其殼と共に魚市の俎上に在りと云ふことあり...
福沢諭吉 「帝室論」
...三四人の職人と一処になつて大俎の前に立つて...
牧野信一 「貧しき日録」
......
牧野富太郎 「植物一日一題」
...お前に留められちゃ」「お願いしますだから」「こっちがお願いするといってるじゃねえか最前(さっき)から」困って俎板面をしかめたが...
正岡容 「小説 圓朝」
...幼にして俎豆をならべ礼譲を学ぶ者あり...
正岡子規 「読書弁」
...レールを俎(まないた)に...
松永延造 「ラ氏の笛」
...『五雑俎』巻九に虎地に拠りて一たび吼ゆれば屋瓦皆震う...
南方熊楠 「十二支考」
...『酉陽雑俎』(蜈蚣(むかで)退治を承平元年と見てそれより六十八年前に死んだ唐の段成式著わす)三に...
南方熊楠 「十二支考」
...『酉陽雑俎』三に...
南方熊楠 「十二支考」
...『五雑俎』九に竜が雷を起し...
南方熊楠 「十二支考」
...『酉陽雑俎』十六に...
南方熊楠 「十二支考」
...『五雑俎』に、景物悲歓何の常かこれあらん、ただ人のこれに処する如何というのみ、詩に曰く風雨晦(くら)し、鶏鳴いてやまずと、もとこれ極めて凄涼(せいりょう)の物事なるを、一たび点破を経れば、すなわち佳境と作(な)ると...
南方熊楠 「十二支考」
...本式にするとソボロ俎板(まないた)といって立目(たてめ)の俎板で肉を細(こまか)く截(き)るが此方にその俎板がない...
村井弦斎 「食道楽」
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