...彼女は俄然勉強に打ち込んでいる...
...この映画は俄然面白かった...
...彼のビジネスの方針には、俄然賛同できるものがある...
...俄然彼のファンになった...
...彼は俄然取り掛かって、すぐに仕事を完成させた...
...俄然(がぜん)として...
泉鏡花 「婦系図」
...そうなると極寒の海に俄然常春が訪れるじゃないか...
海野十三 「地球発狂事件」
...やがて晝飯の時にサロンへ出て來た彼の姿は俄然半ズボンになつてをつた...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...これで僕の大冒険もいよいよ終りかと想像したら、俄然、更に全く夢想もしなかった事件が突発した...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...俄然として醒(さ)めたムク犬の勇猛ぶりは...
中里介山 「大菩薩峠」
...俄然として吾(われ)に還(かえ)るものは...
夏目漱石 「思い出す事など」
...俄然(がぜん)として不公平な感覚と変性(へんせい)しなければならない...
夏目漱石 「学者と名誉」
...俄然(がぜん)外部の圧迫で三十代まで飛びつかなければならなくなったのですから...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...俄然(がぜん)として失笑した...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...裁きの白洲は、俄然、前代未聞(ぜんだいみもん)な異観を呈した...
吉川英治 「大岡越前」
...兵の死傷は夥(おびただ)しい数にのぼるし――城内城下の輿論(よろん)は俄然...
吉川英治 「新書太閤記」
...城内も俄然、混雑と憂色にあふれて、彼は、本丸の桃園に幕をめぐらし、床几(しょうぎ)をすえ、綺羅(きら)びやかな武具と直臣をまわりにいっぱい置いて、「軍勢が不足なれば、諸郡へ向ってさらに催促を重ねい...
吉川英治 「新書太閤記」
...――だから、いったん好まぬ自制をかなぐりすてて、声を大にし、耳朶(じだ)を熱し始めると、彼の面目は俄然、彼ならでは持たない風貌を帯びて来る...
吉川英治 「新書太閤記」
...桂川だ」「桂川?」俄然(がぜん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...俄然(がぜん)、土けむりが、此方(こなた)へ向って駈けて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...俄然(がぜん)幕議(ばくぎ)にも輿論(よろん)にも再燃して来て...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――おや、ずぶ濡れになって、また、馬鹿なまねをしやがったな」あまり無造作に家の中へ引き摺り上げてしまったので、範宴は、「もしっ、そんな乱暴はせずに下さい」共に、家のうちへ入ったが、もうその時は、女のほうが、俄然、血相を烈しくして、「何をするんだッ、そんなに、私が憎いかっ...
吉川英治 「親鸞」
...俄然山手屯所の巡査や探偵たちは...
吉川英治 「旗岡巡査」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??