...彼女は俄然勉強に打ち込んでいる...
...この映画は俄然面白かった...
...彼のビジネスの方針には、俄然賛同できるものがある...
...俄然彼のファンになった...
...彼は俄然取り掛かって、すぐに仕事を完成させた...
...俄然(がぜん)私は大なる疑問に打突(ぶつ)かったんです...
海野十三 「あの世から便りをする話」
...俄然(がぜん)金に成る...
海野十三 「科学が臍を曲げた話」
...俄然(がぜん)険悪(けんあく)となりました...
海野十三 「空襲葬送曲」
...君の恋敵は俄然(がぜん)男性的と化成して忽(たちま)ち君を恋愛の敗北者へ蹴落しまった...
海野十三 「心臓盗難」
...稚児サン騒ぎなぞ気(おくび)にも出さなくなった今に至って私一人は俄然(がぜん)として稚児サンのよさに覚醒(めざ)め...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...俄然はっきりしてしまってからは...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...今でもぞっとするほどです! 心臓は俄然収縮して...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...俄然――忽然として現れ出でたる旗印...
直木三十五 「南国太平記」
...俄然として居眠りから醒(さ)めました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで米友が俄然として眼をさましたのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...俄然として態度を変えてしまったのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...俄然! 物の顛覆する音と一所に...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...浪花節が好きと聞いて、惚れた女も、俄然、興ざめして寝返りをうつたものだ」とあるのを見れば、事実ブラリ/\といそがれる」式の支離滅裂な文句を並べ立ててゐた連中が多かつた当時だから、ごく一部の愛好者を除いては車夫馬丁以上のものの聴くものでないとされたのも当然だつたかもしれない...
正岡容 「大正東京錦絵」
...彼女は私の病院に雇われてから一週間と経たぬうちに俄然として見違えるような美少女となって...
夢野久作 「少女地獄」
...それから十分と経たないうちにタッタ一通話の市外電話を受取った警視庁は俄然として極度の緊張振りを示した...
夢野久作 「老巡査」
...果たせるかな、妙見坂を降り、尾野路ノ浜の渚(なぎさ)まで見える平地まで来ると、俄然、両側から、佐久間勢の押太鼓が、耳も聾(ろう)せんばかり鳴りとどろき、あたりも見えぬ弾煙(たまけむり)が、中川隊をつつみ出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...杳(よう)として以来、姿を見ぬということです」すると、側で聞いていた張文遠が、俄然、青すじを立てて怒鳴った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...俄然(がぜん)――といってもよい程...
吉川英治 「源頼朝」
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