...彼女は俄然勉強に打ち込んでいる...
...この映画は俄然面白かった...
...彼のビジネスの方針には、俄然賛同できるものがある...
...俄然彼のファンになった...
...彼は俄然取り掛かって、すぐに仕事を完成させた...
...園の心の奥底に俄然として起り俄然として消えた電光のようなものだったから...
有島武郎 「星座」
...俄然(がぜん)跳躍(ちょうやく)した...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...俄然(がぜん)金に成る...
海野十三 「科学が臍を曲げた話」
...俄然(がぜん)殺人器に転じてしまったのです...
海野十三 「科学が臍を曲げた話」
...わが防護団は俄然(がぜん)強くなった...
海野十三 「空襲警報」
...やがて晝飯の時にサロンへ出て來た彼の姿は俄然半ズボンになつてをつた...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...この「エッチ・ネブ」という綴(つづ)りを上の「デズ」に加えてみると俄然(がぜん)...
海野十三 「流線間諜」
...俄然(がぜん)一大爆音が彼等の飛びこんだ方面に起った...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...警官達は俄然色めき立った...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...ときどきは俄然蘇って...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...俄然(がぜん)アンドレイ...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...これを所有し得る階級の勢力が俄然として抬頭して来たことは...
平林初之輔 「文学方法論」
...俄然(がぜん)として彼女は香取のように自殺した...
横光利一 「日輪」
...家康が野州へ向って手薄となったのを観て石田三成、小早川秀秋、浮田中納言、その他の反徳川聯合は、俄然、活溌な行動を起し、この機会に、大坂城以外の関東勢力を一掃せんものと、すでに大きな陣容のうごきが、京、伏見、近江、美濃の尨大(ぼうだい)な地域にわたって起され、その先鋒はもう関ヶ原の一端に、いわゆる「天下分け目」のただならぬ気を孕(はら)んでいたのだった...
吉川英治 「剣の四君子」
...貴国のご希望は充分考慮するであろうから」俄然...
吉川英治 「三国志」
...「夏侯覇(かこうは)にすぐ参れといえ」司馬懿(しばい)の眼こそ、俄然、あやしきばかりな光芒をおびていた...
吉川英治 「三国志」
...その体験から割り出しても、大人のお通が泣いたり沈んだりしている平常(ふだん)の様子は、彼にはただ不可解で、おかしくって、擽(くす)ぐったくて、理解も同情も持てなかったが、今、武蔵の胸へすがって泣いている者が、そのお通でなくて、朱実という案外な女性であったことを眼で見ると、城太郎の分別は、俄然、憤りに似たものを持って、(なんだ、あんな女)と、お通の肩をもち、(お師匠様もお師匠様だ)わがことのように腹を立てて、その結果が、(お通さんは何してるんだろ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...話は俄然(がぜん)『熊野の本地』に一致してくる...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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