...消毒の係りはただちに疵口(きずぐち)をふさぎ...
伊藤左千夫 「去年」
...それにちなんで町役場の戸籍係りという事にしてもよい...
太宰治 「家庭の幸福」
...まことに飛んだ係り合いで御迷惑をかけて済みませんが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...少なくも自分の中にはそういうこととは係り合いのない別の世界があって...
寺田寅彦 「科学と文学」
...しばらく係り合っていたという噂(うわさ)と照らし合わせてみても...
徳田秋声 「仮装人物」
...座席係りの方にはもう一席も残っていないことが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「お」平次も係り同心も驚きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...半年ほど前までは北町奉行所の係りで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...楽屋係りがジョセフの言った通りハーマンに渡した由...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...そして運搬係りのものと云えば...
本庄陸男 「石狩川」
...道路係りは岨路(そばみち)にかかっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...運搬係りは今日を有終の美にする意気ごみであった...
本庄陸男 「石狩川」
...我宿にいかに引くべき清水かなの如く「いかに」「何」等の係りを「かな」と結びたるは蕪村以外にも多し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...あさ子 接待係り...
森本薫 「みごとな女」
...この職工係りに突きかかって...
横光利一 「上海」
...養生所と薬草園の係り以外のものは...
吉川英治 「江戸三国志」
...図書係りの甚三郎を疑うしかあるまい』『だが...
吉川英治 「夏虫行燈」
...――そこで、城番の松野豊後守は、係り役甚三郎に、自決を促(うなが)し、その由を、江戸表へ急報すると共に、彼も又、幕府のお叱りを待つ、となったのだ...
吉川英治 「夏虫行燈」
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