...もっぱら僕の係りで...
太宰治 「女類」
...女がその首を左側の係りの方へ廻そうとするのを見ると...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...不良少年係りの手で挙げられたのは少々気の毒だったが...
戸坂潤 「社会時評」
...最初に驅け付けたのは御山(おやま)同心だ」「それぢや寺社のお係りだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寺社の係りは事件を委囑(ゐしよく)した形式を採つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こゝの鉄材の番人兼運送係りつて仕事で...
林芙美子 「下町」
...半年ほど前までは北町奉行所の係りで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...規則一点張りの戸籍係りが...
火野葦平 「花と龍」
...『農奴係りはここじゃありません...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どこかそなたに望みがあれば」「測量係り」「測量係り?――」と大野順平は繰りかえした...
本庄陸男 「石狩川」
...いまだに欧羅巴と亜米利加では係りの探偵が眼を皿のようにしてキスの影を求めているが...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...恍惚の微笑を湛えながら切に仲間入りを乞ふ者を友とするべく探し廻つてゐる係りだつた...
牧野信一 「円卓子での話」
...たびたびのことなので用度係りへ請求するのに気兼ねして...
矢田津世子 「茶粥の記」
...更に係りの方で編集して放送するとのことなのであった...
山之口貘 「貧乏を売る」
...娘に手伝わせてもいいと思いますが」「いちおうお係りと相談してみるが」と中島が云った...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...この村の近くの村に、供出係りで、供出量が不足し責任を感じ自殺したものが一人いる...
横光利一 「夜の靴」
...この係りとは親しんでゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...年に一度のことなので、膳部の係りも、初めのうちは、よくこんな失態を演じたが、後々には、光圀の親思いが、家臣の個々の心にも沁み入って、決して忘れなくなった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??