...奸譎なる者の阿諛便佞か――阿諛便佞を通じたる利己かである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...虚文虚礼便佞(べんねい)諂諛(てんゆ)を賤(いや)しとして仕官するを欲しなかった二葉亭もこの意外なる自由の空気に満足して...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...それを阿諛とも便佞とも空世辞(からせじ)とも気の付かぬ孫右衛門は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...残るは便佞(べんねい)の者ばかり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...阿諛便佞(あゆべんねい)の所為(しょい)なるべしと申候(そろ)...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...それを遂げさせ申す事阿諛便佞(あゆべんねい)の所為(しょい)なるべしと申候...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...便佞(べんねい)な希望が綺麗(きれい)に離れ去ってしまった事はない...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
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