...海岸線の侵蝕が進んでいるようです...
...食道が侵蝕されているという診断結果が出た...
...古い人工物は時間の経過とともに侵蝕されていく...
...この地域では、風化や侵蝕に強い耐久性のある材料が求められる...
...石灰岩は凹凸のある独特の形状をしており、風化や侵蝕によって風景を彩る...
...侵蝕は確かに、最も並々ならぬ山の輪郭を残している(図550)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...幾十の年光に侵蝕(しんしよく)せられて...
石川啄木 「閑天地」
...それらはみずからの晴れやかな天上的な雰囲気をすべての国にもたらし時の侵蝕からそれらを救っているのだから...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...なにが彼女の脳髄を侵蝕しているのか...
谷譲次 「踊る地平線」
...侵蝕(しんしょく)的な蛆虫(うじむし)が住んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...南はクルック・タグの侵蝕丘陵地帯に挟まれた流出口のない低地である...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...この土地に特有な沈堆性(ちんたいせい)の丘陵(メサ)が甚だしい侵蝕作用のために...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...一面に塩に蔽(おお)われた侵蝕高原地帯に入る...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...「ありゃ成し崩しに己(おれ)を侵蝕(しんしょく)する気なんだね...
夏目漱石 「道草」
...兎も角も時代の侵蝕を受けつつも...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...潮が砂地を侵蝕(しんしよく)するやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これすなわちイリの側面を近く脅威せられたるに等しくイリは漸次に露国の侵蝕をこうむるべきは...
日野強 「新疆所感」
...幾多価値の判断に侵蝕せられざる好き対象となした...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...天の知恵の権利を侵蝕してまで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかも湖水の縁を水田が侵蝕して居る模樣は...
柳田國男 「潟に關する聯想」
...侵蝕(しんしょく)されてゆくばかり……...
吉川英治 「私本太平記」
...旧(ふる)いものの勢力が侵蝕(しんしょく)されることだった...
吉川英治 「親鸞」
...ローマ帝国の版図を東方・南方・西方に亘ってゲルマン人以上に広く侵蝕したのはアラビア人であるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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