...しかし初冬が訪れると間もなくミチミは仮初(かりそめ)の風邪から急性の肺炎に侵されるところとなり...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...血液が侵される病気であるペスト...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...手後(ておく)れになると往々脳を侵されるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...当時の私は自分の明朗な心が霊的に侵されることはないと信じていたので...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...心も体も一種の慵(ものう)い安易に侵されるのであったが...
徳田秋声 「黴」
...少しも侵されることのない避難所であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...運動神経のみが重にアルコールに侵されるらしい...
豊島与志雄 「慾」
...意識中枢が先ずアルコールに侵されるらしい...
豊島与志雄 「慾」
...これに侵される者が出てきたのじゃ...
中島敦 「悟浄出世」
...一度その毒に侵されると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「自分の領地が無法に侵されるということで怒り...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「これで蜀も外から侵される心配はない」と...
吉川英治 「三国志」
...侵されるをゆるさないとする――独自の保守的性格にあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...故なく外から侵されるものではない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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