...自ら侮りて国を危くするという儀に就いて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...たとひ大人の侮りにでも容赦できなかつたのであるから...
太宰治 「思ひ出」
...むだな侮りを受けたくないのである...
太宰治 「道化の華」
...其時汝アカイアの至剛の者を侮りし身の過を悟るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 165打たんとするも悠然と衆を侮り道を行く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ここにおいて「島原未(いま)だ侮り易(やす)からず」と最初の独断をやや悔いはじめるものもあるし...
中里介山 「大菩薩峠」
...周囲もまたそれを侮りともさげすみとも思っていないという麻痺(まひ)した習慣のせいだとばかり思っていた黒羽二重は...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかで下々(しもじも)の侮りがなくて済もうや...
中里介山 「大菩薩峠」
...そちたちが心を揃(そろ)えて助力をしてくりゃるならば、飛騨を取ることは何の雑作もないことじゃ、甲州を定むるのは、その後でよろしい」弱冠なる貴公子が取って動かない気象のほど、侮り難いと見て、相良(さがら)総蔵が代って答えました、「仰せではございますが、われわれの今の目的は、関東を主と致します、飛騨の方面まで手の届きかねる実際は、御逗留の上、したしく御覧あそばせばおわかりになると存じまする」「うむ...
中里介山 「大菩薩峠」
...なかなか侮り難いものでな...
中里介山 「大菩薩峠」
...根幹を侮りて、枝葉のみを繁茂せしむる国は危し...
中里介山 「大菩薩峠」
...中々に侮り難い社會的勢力となつて來る...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...諦めないといふことも斯くては侮り難い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...「兎ほど侮りゃ虎ほど強い」という吉瑞と判じてその地にアルモウー城を建てたという...
南方熊楠 「十二支考」
...予(かね)てこの王を侮り外出したら縛りに往くと言い来った四遠の諸国...
南方熊楠 「十二支考」
...是は今日歐米の車夫などが客を侮り辱めて詛言する如く...
南方熊楠 「詛言に就て」
...きわめて大事に取り扱う点で侮りがたい人に思召されて宿直(とのい)に召される数は正しく半々になっていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なかなか侮りがたい勢いだった...
吉川英治 「三国志」
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