...その大きさだけから言っても侮りがたいものであった...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...氷雪を侮りし彼も今は狹き船室に捕はれて波のまにまにゆらるゝなり和譯P.1191.失業の除去乃至減少は我が祖國にとつて最大の意義を持つ問題である...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...其時汝アカイアの至剛の者を侮りし身の過を悟るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ヘーパイストス及び我れ――其一切を侮りて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...導く我を侮りて君と戰ふ者無けむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...したがって、みずからを侮り、他人をないがしろにするに至るのじゃ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...周囲もまたそれを侮りともさげすみとも思っていないという麻痺(まひ)した習慣のせいだとばかり思っていた黒羽二重は...
中里介山 「大菩薩峠」
...根幹を侮りて、枝葉のみを繁茂せしむる国は危し...
中里介山 「大菩薩峠」
...何人からも絶えて侮りを受けるやうなことがなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...裏山に帰らぬ夏を呼ぶ声の侮り難しあきらめぬ蝉これは良人を失つた年の初秋相州吉浜の真珠菴で盛な蝉の声を聞きながら...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私は人の侮りを受けた体験が今度初めてで少し心が躍つて来て嬉しい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...豈蟷螂の蟋蟀を侮り寒氷の泡沫を笑ふに異ならんや...
正岡子規 「読書弁」
...しかるに余り侮り過ぎて眠り過ぎた間に亀は遅いものの一心不乱に歩み走ってとうとう目的点へ着いたので兎の眼が覚(さ)めた時はすでに敗けいた...
南方熊楠 「十二支考」
...予(かね)てこの王を侮り外出したら縛りに往くと言い来った四遠の諸国...
南方熊楠 「十二支考」
...是は今日歐米の車夫などが客を侮り辱めて詛言する如く...
南方熊楠 「詛言に就て」
...彼はかの弱き獣を侮りて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...曹操の武力を侮り...
吉川英治 「三国志」
...鋭い侮りの笑い声がドリアンの唇から洩れた...
渡辺温 「絵姿」
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