...妄りに人を侮りて...
大町桂月 「冬の榛名山」
...一むかし取つたる杵柄、如何なる嶮山でも、何の糞と侮りて、靴穿きたるまゝ、洋服のづぼんもまくらず、即ち別に毫も旅仕度せずに、山にのぼりしが、心ばかりは、むかしにて、十年來、自墮落にもちくづしたる身體の力は、もとのやうにも無し...
大町桂月 「妙義山の五日」
...氷雪を侮りし彼も今は狹き船室に捕はれて波のまにまにゆらるゝなり和譯P.1191.失業の除去乃至減少は我が祖國にとつて最大の意義を持つ問題である...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...その申出は驚きと侮りとを以て迎えられた...
小泉八雲 田部隆次訳 「幽霊滝の伝説」
...誇りて我を侮りて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...いかで下々(しもじも)の侮りがなくて済もうや...
中里介山 「大菩薩峠」
...侮り易(やす)からざるものがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...なかなか侮り難いものでな...
中里介山 「大菩薩峠」
...薬と侮りとは凡そ似てゐないがその作用は相類してゐないでもない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...なかなか侮りがたい...
本庄陸男 「石狩川」
...豈蟷螂の蟋蟀を侮り寒氷の泡沫を笑ふに異ならんや...
正岡子規 「読書弁」
...浪人の勢力は侮り難いものであった...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...きわめて大事に取り扱う点で侮りがたい人に思召されて宿直(とのい)に召される数は正しく半々になっていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分を許しがたい存在として嫉妬(しっと)し続ける夫人にとって今度こそ侮りがたい相手が出現したではないかと思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...病気や貧困や侮りに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼はかの弱き獣を侮りて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...侮りがたい腕があったため...
吉川英治 「剣難女難」
...仏僧の勢力は中々侮り難いから...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??