...『露団々』は露伴の作才の侮りがたいのを認めしめたが...
内田魯庵 「露伴の出世咄」
...むだな侮りを受けたくないのである...
太宰治 「道化の華」
...その申出は驚きと侮りとを以て迎えられた...
小泉八雲 田部隆次訳 「幽霊滝の伝説」
...今しも彼を侮りて彼の戰利を奪ひ去り不法におのがものとしぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ヘーパイストス及び我れ――其一切を侮りて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...誇りて我を侮りて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...導く我を侮りて君と戰ふ者無けむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...決して侮り難いものであることは...
中里介山 「大菩薩峠」
...侮り易(やす)からずと感じたのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼のやうに絶対の要求の強い人はそれを二次的のことと侮り易い...
中原中也 「高橋新吉論」
...何人からも絶えて侮りを受けるやうなことがなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...少女子の心乱してあるさまを萩芒とも侮りて見よひどいめに会はせますからといふ続きが略してあるらしい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...誰か外国の侮りを甘んずる者あらん...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...豈蟷螂の蟋蟀を侮り寒氷の泡沫を笑ふに異ならんや...
正岡子規 「読書弁」
...浪人の勢力は侮り難いものであった...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...「兎ほど侮りゃ虎ほど強い」という吉瑞と判じてその地にアルモウー城を建てたという...
南方熊楠 「十二支考」
...予(かね)てこの王を侮り外出したら縛りに往くと言い来った四遠の諸国...
南方熊楠 「十二支考」
...どうして防ぎきれようか」「侮り給うな...
吉川英治 「三国志」
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