...……しかし或小説の価値を定めるものは決して「話」の長短ではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...道徳と云ふ標準をもつて理性とか感情とかを別々にしてそれで人間の価値を定めるやうなことをなさいます...
伊藤野枝 「S先生に」
...自己の鑑賞力の認めるままに直ちに芸術的価値を定める...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...新聞紙は一に読者の興味を標準として材料の価値を定めるゆえ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...自分の一言は器の真の価値を定める最後の判断であるのを思ふと...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...而(しか)してその区々(まちまち)な表現の価値を定めるものも科学の場合とは無論一様でない...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...このような時代に当って「完成の度」に代って作品の価値を定めるものは何であろう...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...その金より外に人間の価値を定めるものは...
夏目漱石 「道草」
...鼻以外の表現の方が愛の対象としての価値を定める条件としてより多く重んぜられている限り...
夢野久作 「鼻の表現」
...告白として露骨であることが製作の高い価値を定めると思ってはいけない...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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