...また人間がこの特権を享有する価値のないようなことをした場合にはそれが洪水を起して刑罰を課する役にも立つものである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...人にとっては価値のないもの――人には理解できないもの――である...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...私はそれらの技巧や気分など云ふものが真実とか力強い情熱の前に如何に小さく価値のないものに見えるかと云ふことを一層この脚本に依つてたしかめ得た...
伊藤野枝 「最近の感想」
...木に竹を接ぐような少しも成長しない価値のない生涯ではないと思います...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...科学小説を小説的価値のないものとして排撃(はいげき)している...
海野十三 「『地球盗難』の作者の言葉」
...それ自体としては大して価値のないものだった...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...他の学者乙の眼から見るとさっぱり価値のない下らないものに見えることがあり...
寺田寅彦 「学位について」
...なんら絶対普遍的価値のないものである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...それは学問的にも価値のない論文である...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...私にはほとんど価値のないものになります...
夏目漱石 「こころ」
...韻文価値のないものである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...それは同時に価値のないものとわかった所有物なのですから...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...とうてい医学上の権威にするような価値のないものだったのである...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...文明の世界に生きる価値のない気がした...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...よし又詩的に小説的に理想化せられ得るとしても――多くの人々が立派なものと思って居る豊富な美食を求めようとする目的と同じく価値のない目的である...
宮本百合子 「結婚に関し、レークジョージ、雑」
...価値のない自分などはそっと引き移ってしまいたいと思っていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わたしの最も価値のない手紙である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...施与(せよ)にあずかる価値のないことも知っている...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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