...現在の不明は過去の不明よりも一層非難に価する筈である...
芥川龍之介 「小説の戯曲化」
...……かう云ふ小論文は少くとも僕には現世に多いコントよりも遙に尊敬に価するものである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...唯この「包容力の大きい」と云ふことは古来の詩人を評価する上に余り重大視されてゐはしないであらうか? ボオドレエルやラムボオを大詩人とする一群はユウゴオの上に円光をかけない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...彼女は容器や人々の正確な価値を一見して評価するのに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もとより予が子はそれに価するなるべし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...語られ聞かれるに価する唯一のものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...余は爰(ここ)に西洋審美学の学理に照して江戸演劇を解剖分析しこれを評価するの必要を見ず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...まさに三十棒に価する...
中里介山 「大菩薩峠」
...研究に価する交渉は男女(なんにょ)の間に起り得るものでないと主張するほど彼は理論家ではなかったが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...だんだんと道徳が崩(くず)れてくるとそれを評価する眼が違ってきます...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...自己を幸福と評価する事だけは忘れなかった...
夏目漱石 「門」
...その結果こそは刮目に価するというべきでしょう」そういって軽く一揖すると...
久生十蘭 「魔都」
...普通の小説と別のテクニックを必要とするのであって普通の小説をはかるものさしで探偵小説を評価するのは間違っているということになる...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...この頃の何とかの苦しみとかも……皆な軽蔑に価する程の無用のことのやうに思つて...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...正直に各作家を評価することが出来るだろうと思います...
三好十郎 「恐怖の季節」
...ましてほのかにでも顔を見れば多大な慰めを感じるに価する妹ではないか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...農業におけるあらゆる種類の改良が地主に対して有する重要性を過少評価するものと...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...注目に価すると言ってよいであろう...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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