...モオリス・ルブランが探偵小説の主人公侠賊(けふぞく)リユパンが柔術に通じたるも...
芥川龍之介 「骨董羹」
...それらの英雄侠客(きょうかく)は...
泉鏡花 「怨霊借用」
...あの善良な義侠心あふるるおっさんが...
梅崎春生 「蜆」
...もともと胸中にたぎる武侠精神(ぶきょうせいしん)の所有者だったから...
海野十三 「火薬船」
...侠気(おとこぎ)があって...
直木三十五 「南国太平記」
...その上少しお侠(きゃん)で勝気で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...勇侠者流のやうな顏して跳梁(てうりやう)した頃のことです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その次に私は、先生の水色情緒に怪しいまでにひきつけられてゐました、水色情緒と私が自分勝手にいつてゐるその中でも、ことに玲瓏と水の上一尺ばかりに立つ曉の煙り――そんな風にもいつたらよからうか、ほの/″\とした紫雲――紫水晶を生む山の瑞氣といつたやうなものを持つ女性、惱みと憂悶に疲れて、香氣を吐く令室又は嫁女、その次は純水色の妖女、旅藝人、侠女、藝者……古い頃、鏑木清方さんが、鏡花先生の女性には紫でも淡紅でもない、水淺葱でなくつてはならない、が、どうも水淺葱が思ふやうな色に出ないのが氣になつて、とお話なさつたが、全く水淺葱が夏の曉の風のやうに、すつきりと濁りがなく出てゐるのは先生お作中の年増女です...
長谷川時雨 「水色情緒」
...吉田磯吉をはじめとする仁侠の風(ふう)となって...
火野葦平 「花と龍」
...和歌はもと貴族の間に行われているが、武家が勢力を得るに及んでは武家の間にも広まり、徳川時代は平民が勢力を得る時代であって、商人階級が勃興し、侠客も現われ、平民が士族の株を買うて士族にもなれば、平民文学も起こり平民芸術もまた起こったほどで、全く四民平等を理想とした明治大正時代の準備をした時期であるだけあって、和歌のごときも人民の間にも広まってくる...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...その当時あった雑誌の一つで確か武侠世界という雑誌で表紙の絵を懸賞募集していることを知ったので急いで描いて送ったが...
三好十郎 「ゴッホについて」
...『武侠世界』の豪傑連とつき合っていたこともある...
柳田国男 「故郷七十年」
...市井遊侠(しせいゆうきょう)のばちびんとも見えず...
吉川英治 「江戸三国志」
...また天馬侠を読むようになりました...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いつもながらの侠気(おとこぎ)じゃ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お久良の侠気を見込んだ鴻山が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そんな義侠と正義の念が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いわんや侠気自ら許すルパンである...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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